面倒くさがりなおひとりさまに贈る、家の汚部屋化を防ぐ方法。
今回は、おひとりさまの家の汚部屋化を防ぐ方法についてお話します。
一人暮らしの場合、掃除や整理が得意な人でない限り、部屋はどんどん散らかっていきます。特に面倒くさがりな性格の人ほど、その悩みは深いかと思います。
物ぐさが家を汚部屋化しないためには、日常の動作の「ハードル」を下げることが大事になってきます。なるべく楽にできる方法を取ることで、ズボラでも部屋をきれいに保てるのです。
余計な荷物はやる気を奪う
すでに汚部屋化が進んでいる場合、少し難易度が高くなります。余計な荷物はやる気を奪い、ますます面倒な性格をエスカレートさせるからです。
まずはゴミ出しなど、明らかに不要なものを片付けるのが良いです。面倒でもいったん動き出すと、次第にやる気が出てくることも多いです。
あえてゴミ箱を減らし、ゴミを見る機会を減らすという手もあります⇒ミニマリスト流、部屋を今より3倍広く見せる片付け&収納術とは?
特にゴミ箱や三角コーナーに溜まったゴミ、冷蔵庫の中の賞味期限切れの食品、空き缶、空の袋など。これらを処分すると、部屋の中の淀んだ空気がずいぶんとスッキリするはずです。
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面倒くさがりは性格以外にも、多すぎる荷物が原因なのかもしれません。汚部屋化の連鎖を断ち切るためにも、どこかで腰を上げる必要があります。まずは出来る範囲で良いので、荷物を捨て続けることが大事です。
少ない手順でものを取り出せるようにする
ものの出し入れに手間取ると、次第に整理整頓が面倒になってきます。よく使うものほど、少ない手順で取り出せることが理想です。
我が家も基本、荷物は棚に直置きしています⇒節約系ミニマリストの部屋を公開。一人暮らしのインテリアはこれで十分だった
収納グッズを使わないと、「扉を開ける→取り出す」の2ステップで済むのでとても楽です。物ぐさの場合、最大でも3ステップほどでものを取り出せるのが安全かと思います。
奥の方にしまいこまない
しまい方の問題と共に、「しまう場所」も同じくらい大事です。しまいにくい場所の収納は結局使わず、手が届くところにものが集中するということはないでしょうか。
たとえば押し入れにしても、踏み台が必要な天袋に普段着をしまう人は少ないと思います。良く着る服ほど、収納の手前に集まっているはずです。
収納グッズを駆使するのは、その分取り出しにくい荷物が増えることでもあります⇒頑張らなくても自然に洋服が断捨離できる、クローゼットの整理・収納術。
クローゼットや冷蔵庫を7割収納で収めるのは、ものの取り出しやすさを考えてのことです。収納で大事なのはたくさんの荷物を詰め込むことより、出し入れをいかに簡単にするかです。
作業を単純・簡単にする
作業をいかに簡単にするかも、面倒くさがりには大事です。あまり張り切ってしまうと、間違いなく途中で息切れを起こします。
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掃除1つやるにしても、掃除機が出しにくければマメにやる気は起きません。また、床にものがごちゃごちゃと落ちていたら、その分余計にエネルギーを消耗することにもなります。
掃除や片付けが続かないのは性格のためばかりでなく、作業を無駄に複雑にする部屋自体に問題があるのだと思います。自分にとって何が面倒に感じるのか、それを見極める必要もあります。
雑巾がけが面倒な理由にしても、テーブルの上の荷物が邪魔なのか、はたまた雑巾を探す手間がかかるのか。理由によって、テーブル上に荷物を置くのを止める、雑巾の定位置を決めるなど、対策も色々できます。
誘惑の多いものを遠ざける
片付けの最中、出てきた雑誌を読みふけって全く進まなくなった経験はないでしょうか。集中力が散らばりがちな物ぐさほど、誘惑の多いものは視界に入れない方がおすすめです。
テレビ・スマホ・パソコン・書籍など。カバーをかけて隠す、しまえるものはしまうなど、作業の手が止まりそうなものは予め対策しておいた方が良いです。
これは片付けに限らず、大事な作業をやるときには必要なことです。私も文章を書いているとネットを見たくなるときが度々あるので、最近はオフラインで済ませるようになりました。
とにかく最初に逃げ道を断って、やるべきことに向き合わざるをえない状況を作り上げます。最初からわき道がなければ、寄り道もしようがありません。
作業のハードルが下がれば 、面倒くさがりな性格でも汚部屋化は食い止められます。
部屋の片付けにしても、まずは動かなければ始まりません。高い山に挑むだけでなく、自分のやりやすい方法でフットワークを軽くするという視点も大切です。