近藤麻理恵さんに学ぶ、片付けでときめき感覚が分からないときの対処方法とは
今回は、近藤麻理恵さんがいう「ときめき感覚」が分からないときの対処方法をお話しします。一言で「ときめき」と言っても、「感覚が分からない」「ときめくかどうかピンと来ない」というときもよく出てきます。
また、ときめきでは判断しづらい日用品や消耗品など。こういうものは、どうやればすっぱりと判断が出来るのでしょうか?
ときめきは触って確かめる
こんまりさんが「ときめき感度」を身につける上で大事なポイントだと言っているのは、「1つ1つものに触って確かめる」ということです。ただ全体をざっと眺めても、ときめくかどうか判断するのは難しいことです。
例え面倒でも、ものを仕分けるときは1つ1つ触って確かめる方が「もういらないかも」と判断しやすくなると思います。私も自己流で断捨離した本を、こんまり流で再断捨離したときにそれを実感しました。
自己流で判断したときはあまり量が減らず、心にモヤッとした感覚が残りました⇒部屋の片付け。ついに学生時代の教科書を断捨離して、10年来のモヤモヤにケリをつけた話(画像あり)
それをこんまりメソッドに従い、1つ1つ手に取って仕分けるとさらに本が減りました⇒実践・近藤麻理恵の断捨離。こんまりに従い本を整理した結果、ときめく本棚ができました(画像あり)
ただ単に本が減っただけでなく、完成した本棚を見たときに何とも言えぬ安心感が。「ここの本は全部残しておいて良いんだ」と思えたことで、「捨てなきゃ」というプレッシャーから解放されたのだと思います。
ものを仕分けるときは、自分の五感をフルに使う方が正確にものの要不要を判断出来るのではと思います。特に触覚はものの質感などがダイレクトに伝わるので、「ときめき」が分かりやすくなるのではないでしょうか。
ときめく感覚は1つだけではない
また、こんまりさんは「ときめく感覚は1つだけではない」とも言っています。心に「ビビッ」とくるような感覚以外に「ホッとする」「使い勝手が良くて便利」なども、ときめきに入るというのです。
これは、ときめくもの以外の生活必需品を仕分けるときに便利かと思います。下ごしらえに便利なキッチンバサミや、選択に必要な物干し台など。「ビビッ」とこなくても、暮らしに必要ならそれは残すものです。
やり過ぎるとものが捨てられない
けれどこれは、「ものが捨てられない」ということにもなり得るので注意が必要です。何でもかんでも「便利だ」「ホッとする」と取っておいては、本当にいるものだけを残せないかもしれません。
特に「これはいつか使うかも」というものに当たったとき、「これは〇〇のときに役立つから」と「ときめき」を拡大解釈する元にもなります。
家の中のものを減らすときは、あれこれ考えずに直感で判断した方が断捨離が捗ります。捨てられない人はときめくかどうかより、「迷ったら捨てる」くらいの気持ちでのぞむ方が上手くいくのではないでしょうか。
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ときめくか迷ったときの対処法
元々頭で考えるのが好きな人は、「直感で判断して下さい」と言われても難しいと思います。私も捨てる前にあれこれ考えてしまうタイプなので、なかなかものが減らせませんでした。
断捨離初期の段階で「ときめきが分からない」というときは、以下の対処法を試してみてください。
ランキングを付ける
ものにランキングを付けて判断するのは、こんまりさんがおすすめする方法です。ものとものを比べて見ることで、自分がどんなものを残したいと思っているか分かりやすくするのです。
このランキングの方法を本で読んだとき、私も「なるほど!」と思いました。確かにものを比べながら選べば、好きなものとそうでないものが自然と仕分けられることになるからです。
「目の前にあるものがいるかどうか判断しなさい」と言われるより、「この中から自分の好きなものを3つ選びなさい」と言われる方が簡単で楽しく仕分けられます。余裕があれば、ベスト5、ベスト10にも出来ます。
私も一度、ぜひこの「ランキング形式」の仕分けを試してみたいと思います。一応の仕分けが終わっている衣類なども、この方法を使えばさらに減らせるかもしれません。
5秒で決める
ときめきでものを選ぶということは、言わば直感でものを選ぶことです。そこで、ものの仕分けに制限時間を設けてみてはどうでしょうか?
ものを手にとってあれこれ考えだしてしまうのであれば、まず「5秒間で判断」するようにしてみます。少ない時間で選べば考える暇もないので、決断力が大幅にアップするかと思います。
この5秒間仕分けを続けていると、やがて仕分けに迷うことがなくなってきます。直感で判断するトレーニングにも、この5秒仕分けは有効かと思います。
迷ったときは「写真に撮る」
自分の目で見ていると分からないものも、なぜか写真に撮ると冷静に判断が出来るようになります。特に、服など布類の傷み具合が良く分かるようになるのです。
また、写真の中のものを見るときは「ネットオークションで品定めしている」ような感覚があります。肉眼よりも客観的に、「これは私にとって必要か?」とシビアな目で判断できるように思います。
この写真に撮る方法をきっかけに、私も洋服を少し減らすことが出来ました⇒クローゼットの洋服を再断捨離し、リサイクルした話。収納は定期的な見直しが必要です
写真に撮る前は「まだ着れる」と思っていたボーダーの長袖シャツが、いざ画像で見てみると「色あせが激しい」「袖が伸びている」など、傷み具合が目立つように感じられたのです。
今度は実際にそれを着て鏡の前に立ってみると、自分が思っていたよりも服が傷んでいることが分かりました。そこで「これは捨てどきだな」と判断がつき、洋服を1着減らすことが出来ました。
「ときめきって何?」と考えだすと、そちらの方に意識が取られて断捨離が余計に進まなくなるかもしれません。ときめき感度を高める対処法を試してみてください。
ものを仕分けるのは、「判断を強いられる作業」でもあります。今まで判断するのが苦手だった人は、片づけも大変かもしれません。そういうときに、これらの対処法は役に立つかと思います。