イスラム女性のおしゃれなヒジャブに、ファッションの奥深さを学ぶ。
少し前から、おしゃれなムスリム女性に注目が集まっています。イラスラム教の人の中で、おしゃれにヒジャブを着こなす「ヒジャブ女子」が増えているというのです。
イスラム教というと、「女性のファッションがタブー」というイメージがどうしてもあります。しかし国によっては、堂々とおしゃれを楽しむ女子が急増していました。
おしゃれ派の「ヒジャブ女子」とは?
そもそも「ヒジャブ」とは、ムスリムの女性が頭に巻くターバンのことです。イスラム教では女性が人前でみだりに髪や肌をさらすことを禁止しているので、それを隠すために本来は使われます。
しかしヒジャブ女子は、そのヒジャブ自体をファッションアイテムとして積極的に着こなします。イスラム圏の中でもタブーが少なめの、インドネシアなどを中心に広まっているようです。
ヒジャブ女子の一例はこちら⇒ムスリム女性が被る布”ヒジャブ”が今すごいことに。インドネシアのヒジャブ女子のオシャレが止まらない
華やかな柄のヒジャブや、スカーフよろしく巻き方をアレンジしたりしておしゃれに着こなしています。
大手アパレルもヒジャブを売り出す
おしゃれなヒジャブ女子の流れに便乗して、ユニクロやH&Mなどの大手アパレルも「ムスリム女性向けファッション」の開拓に乗り出しました。アメリカなどの店舗では、すでにヒジャブを売り出しているようです。
宗教の中でも、イスラム教の人口はキリスト教に次ぐ2位です。イスラム教のファッション関連はほぼ未開拓なうえ、ターゲットが多い。となると、これはとても魅力的な市場です。
こうして大手までもがヒジャブに参入してくるということは、おしゃれを楽しみたいムスリム女性がそれだけたくさんいるということだと思います。
女性のおしゃれ好きは世界共通だった
今まで「イスラム女性はおしゃれができないのでは」と勝手に思い込んでいましたが、それは全くの偏見でした。古今東西、女性がおしゃれ好きなのはいかなる場合でも同じだったようです。
(無論、私のようなファッションに興味がない人間もいますが)
イスラム教には「男尊女卑」のような印象もありますが、周りが考える以上にムスリム女性はしたたかでした。なかには、誇りを持ってヒジャブを身につけている女性もたくさんいるようです。
女性の「おしゃれしたい」「きれいになりたい」という欲求は、おそらく根源的なものなんだと思います。ヒジャブ女子は、どんな宗教のどの戒律も、それを完全に封じ込めることは無理だと分からせてくれます。
その人が「おしゃれしたい」と思う限り、いかなる状況でもできることはあるのだとも思います。ファッションやおしゃれは、どんな人にも活力を与えうる奥深いものなんだとも実感します。
イスラム教の戒律を保ちつつも、自分らしいおしゃれを楽しむヒジャブ女子。おしゃれできるかどうかは周りではなく、結局は自分がどうするかで決まるのだと思います。
私も「センスがない」「お金がない」と色々言い訳を並べたくなりますが、その前に自分にできそうなことも考えてみることにします。