DIYの収納ボックスが大破。ホームセンターのセルフ工房にピンチを救われる。
先日、DIYで作った収納ボックスが大破した。その大ピンチを、ホームセンターのセルフ工房に助けられた話をしたい。
ものが少ない生活は基本快適だが、突然のアクシデントに見舞われたときが困る。そういうときに役立つ道具をほぼ持ってないので、手詰まりになりやすいのだ。
今回も「もう修理とか無理だろ」と諦めそうになったが、セルフ工房のおかげで収納ボックスは復活。自力でどうにもならないときは、他力に頼るに限る。
収納ボックスを乱用した結果
まずは、大破した収納ボックスをご覧いただきたい↓
天井部分の板が外れ、ボックスがバラバラになってしまった。これでは、収納として使い物にならない。
私はこの収納ボックスを、「収納」「テーブル」「イス」の3way活用している。収納とテーブルだけなら良かったのだが、イスとして使い始めた途端にガタが来たのだ。
しかし元々イスとして作ってないんだから、当然っちゃ当然の結果ではある。今回の悲劇は、1つの物でなんでも済ませたいミニマリスト(もとい貧乏)気質が招いた結果といえるだろう。
ちなみに、この収納ボックスを作ったときの話はこちらから⇒DIYも、両面テープを使えばここまで簡単になる~3M製品を使ったアイデアプロジェクト~
修理のついでに改良したい→問題発生
元々イスとして使うには、この収納ボックスには構造上の問題があった。それは、天井の板の接着方法にある。
正面から見るとこんな感じだった↓
そこで修理するだけでなく、イスとしても耐えられるように手を加えることにした。
以下のように、接着面を変える方式だ。(これも正面図)↓
しかし、そのためには1つ大きな問題が。そのままでは板の幅が余分に余って、うまく組み合わせられないのだ(こちらは横から見た図)↓
しかし買い換えるにしても、収納とテーブルとイスを3役同時にこなせる都合の良いインテリアなど巷にそうそうあるものじゃない。ここは何とか、収納ボックスを直してしのぎたいところだった。
セルフ工房を使いたいが……
そこで苦し紛れに思いついたのが、ホームセンターのセルフ工房の存在だった。セルフ工房ならば、ノコギリで板を切るくらいちょちょいと出来るはずだ。
しかしセルフ工房を使うにしても、問題がある。セルフ工房は基本的に木材の持ち込みはNGで、店で買ったものを加工する場所だからだ。自前の木材を持ち込む気マンマンの私は、怒られる可能性が高い。
かといって、ちょっと板を切るのにノコギリを買うのも嫌だ。どうしようかと悩んだ挙句、「取りあえず持ち込んでから考えよう」という大ざっぱな作戦に出ることにした。
意外とガードは薄い
そうしていざ、ホームセンターへ突撃。まずはセルフ工房の様子をチェックしてみた。
夏休みなので工作を作るファミリーで賑わっているかと思ったが、工房スペースは全くの無人。周囲には店員さんの気配すらない。「これはイケる」と、私は直感した。
しかし何も買わずにいきなり板を切り始めたら、流石に怪しまれるだろう。とりあえず安い板を買い「セルフ工房を使わして下さい」と頼んだところ、笑顔で快諾してくれた。
許可をもらったら、後はこっちのものだ。バッグからさり気なく自前の板を取り出し、さも自然体を装ってギコギコとカットしていく。
板をカットしたら、ついでに断面をヤスリで整える。特にボックスなどを作るときは、断面を整えておかないと上手くいかない。
時間にして、30分くらいは居座っていたと思う。が、幸い「お客様……」などと途中で声をかけられること無く、何とかミッションコンプリートできた。
カット前と後の板がこちら↓
(カット後↓)
ちょうど、鉛筆で引いた線のところでカットした。これだけの幅をカットするのでも、普通のノコギリだとひと仕事だ。
都心の賑わっている場所は分からないが、郊外のホームセンターは意外に手薄だ。店員さんに一声かけさえすれば、案外バレずにセルフ工房を使えるんじゃなかろうか。
収納ボックス、バージョンアップして復活
しかしセルフ工房で出来るのは、あくまで木材のカットのみ。後は自宅で接着剤を使い、仕上げの接着をすることになる。
そうして、微妙に改良した結果がこちら↓
断面がやや汚いが、これは致し方がない。
取りあえずは狙い通り、天井の板を左右の板の上に乗っけることが出来た。これなら、ちょっとした重さにも耐えられるはずだ。
しかし調子に乗って思い切り座ると、板がミシミシと音を立てた。流石に板が真っ二つに割れてしまっては修理のしようが無いので、今度からは大事に扱おうと思う。
セルフ工房で板をカットし、修理するのに1日がかりだった。DIYも楽じゃない。
ここまでするなら「もうテーブルとイスと新たな収納を買おうや」とも思うのだが、やはりものは増やしたくないしお金も節約したい。なんだかんだで、自作のボックスはお気に入りのインテリアだ。
自宅に工具がない人間にとって、ホームセンターのセルフ工房は実に便利な場所だ。ボンドなどはホームセンターで買えるので、手間も省ける。
DIYに挑戦したい、ちょっとしたものを修理したいというときは、まず近所のホームセンターへ行ってみるのはどうだろうか。