洋服の断捨離で捨てられないときに見直すべき、片付けを邪魔する考え方。
今回は、洋服の断捨離を邪魔する考え方についてお話します。
断捨離の一番の敵は、己の中の迷いや執着などです。そういったモヤモヤを晴らせるかどうかで、片付けの良し悪しは決まってきます。
服の断捨離で大事なのは「着るか・着ないか」。それ以外の思いは、余計なものと思って差し支えありません。
まだ着られそう
「まだ着られそうなのに、もったいない」。服の断捨離をするとき、真っ先に思い浮かぶ考え方ではないでしょうか。
特に着きれないほどの洋服を持っている場合、傷みの少ない服が大半。見た目は新品同様の服を捨てるのは、やはり忍びないものです。
私自身、服の断捨離は「もったいない病」との闘いです。かつてお気に入りだった上着に、まだキレイなトップス。ただ燃えるゴミにするのは抵抗があります。
最初の断捨離では、「買い取り行き」「リサイクル行き」「ゴミ行き」の3種に分類して片付けました⇒部屋の片付け。服の断捨離で、節約も抜け目なく?
一番最近の断捨離では、有料のリサイクルを活用しました⇒断捨離した不要品の処分に、買い取り王子の宅配リサイクルを利用して感じたメリット
あっさりと割り切れない人ほど、有料リサイクルサービスの活用はおすすめです。ただ捨てるよりも精神的に楽で、お金まで払っているので「なるべく多く荷物を送ろう」と逆に思えるのです。
着ない服を増やさない意識
ただ、リサイクルや買取サービスに頼り過ぎるのも禁物です。「増えたらリサイクルすれば良い」と、開き直ってしまう恐れがあるからです。
せっかく服を減らせても、リバウンドしてしまうのでは台無しです。断捨離を何度も繰り返さないためには、捨てると同時に「増やさない」意識も重要になってきます。
また、近年では中古服の増えすぎも問題になっています。リサイクル品の数が多すぎてさばき切れず、逆にゴミと化しているのです。
巷で人気のファストファッションも、中古服になると途端に人気がなくなります⇒「THE TRUE COST~ファストファッション 真の代償~」感想。安い服の裏側とは?
本来は、自分で買った服は自分が責任をもって着倒すのが理想かと思います。リサイクルは一時的な断捨離には役立ちますが、着ない洋服を増やし続ける免罪符ではありません。
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〇〇円もしたのに
「この服高かったのに」「ボーナスを奮発して買ったのに」。服を捨てる際になると、直前まで存在を忘れていたものでも惜しくなります。買った値段が高ければ高いほど、その傾向は強くなります。
これは、「高いお金を払ったのに着こなせなかった自分」を認めたくないからでもあります。失敗した事実を受け入れたくないがために、いつまでも着ない服を塩漬けにしてしまうのです。
クローゼットの中に、何年も着ていないブランド服やバッグはないでしょうか?⇒断捨離の大敵、高級ブランド服を片付ける秘訣。もう、値段の呪縛からは解放されよう
けれど、いくら嘆いても服に費やしたお金が戻ってくるワケではありません。 こういうときは「次は同じ過ちを繰り返すまい」と心に刻み、前に進むのが最も建設的です。
ハイセンス過ぎる服や収入に見合わない背伸びファッションは、かえって野暮ったくなる元です⇒おしゃれな服を意識しすぎると、かえってダサいファッションになる理由とは?
高級ブランド服も、時が経てば経つほど買い取りが難しくなります。少しでもお金を取り戻そうと思うなら、決断は早いほうが良いです。
あと1回だけ着よう
ボロボロになった衣類は、おそらく燃えるゴミ行きにするかと思います。このとき、「あと1回だけ着よう」と思う事態が発生することがあります。
それは、捨てたいシャツなりくつ下なりを使った後、洗濯に出してしまったときです。洗いたてを捨てるのはもったいなく感じるので、ついつい「もう1回着てから捨てよう」となるのです。
しかし、その「もう1回」がすぐに来るとは限りません。やがてそのことを忘れ、いざチャンスが来ても再び洗濯に出すということが往々にしてあるものです。
これを繰り返していると、いつまで経っても断捨離ができません。確かに洗いたてを捨てるのはもったいないですが、どこかで区切りをつけねば服は減りません。
古布はウエスに
ボロボロの古着の処分でおすすめなのは、掃除用の「ウエス」にすることです⇒トイレ掃除から窓拭きまで、シンプル派には簡単で万能なウエスがおすすめ
ウエスは、ただいらない布を切るだけでできるお手軽な掃除グッズです。トイレ掃除やキッチンの食べこぼしなど、汚れのひどい場所に使うのが便利。使用後は、そのまま燃えるゴミにポイすれば済みます。
雑巾代わりに使って洗濯が不可能なくらい汚せば、その場で未練なく処分できると思います。古い布が大量に余っているなら、カットしてウエスにするのはどうでしょうか。
洋服の断捨離は面倒ですが、一度減らせばその快適さを実感できるはずです。今後十数年の悩みが解消されるのであれば、一時的に苦労をする価値は十分にあるかと思います。