物が捨てられない人にありがちな2つの心理。断捨離の邪魔をする考え方とは?
物が捨てられない人にありがちな心理についてお話します。
物を捨てたくない理由は、色々あると思います。が、理由をさらに突き詰めていくと、大きく2つの心理に分けられるんじゃないでしょうか。
そんな捨てたくないという心理は、断捨離で必ず通る道です。そういう心の動きを知っておけば、断捨離のステップの1つだと安心もできます。
断捨離したくてもできないとき、以下のような考え方が頭をよぎったら、そういうものだからと一旦心を落ち着けてみて下さい。
1.昔の出来事や記憶まで捨ててしまいそう
ものと一緒に、関係する思い出や、今までの時間まで捨ててしまいそう。昔のものを捨てるときに、起こりがちな心理です。
以下のような考えが浮かぶときは、過去にとらわれているときです↓
・思い出が詰まっていて捨てられない
・昔の自分を否定することになりそう
・今までの時間が無駄になってしまう
それぞれどういうことか、1つづつ見ていきます。
思い出が詰まっていて捨てられない
物を捨ててしまうと、一緒に思い出までなくなりそうで不安。思い出深いものほど、もの以上の諸々が上に覆いかぶさっているので、そういう思いになることも多いです。
けれど人間、本当に忘れたくないことはちゃんと覚えているものです。私も旅行土産のキーホルダーなどは全て断捨離してしまいましたが、楽しかった思い出はまだ記憶に残っています。
物自体と、物にまつわる物語は別物です。詳しくはこちら⇒あなたが捨てたいのに捨てられない理由。自分の中の物語が断捨離できなくさせる。
逆になぜか嫌な思い出を、「忘れちゃいけない」と思い込んでいるパターンも多いです。けれど自分を苦しめる記憶ほど、忘れた方が健康には良いんじゃないかと思います。
また、思い出の品で困るのは写真ですが、今はデータとして取っておく方が断然楽。アルバムの写真なども、デジタル化してくれるサービスがあるので使ってみるのはどうでしょうか。
思い出の品を断捨離するときのコツはこちらでも⇒昔の写真が捨てられないあなたに贈る、思い出の品を上手に断捨離する7つの方法。
思い出の品を捨てるのは、確かに辛いです。しかしその一方で「捨てたい」という思いもあるなら、やはり断捨離した方が良いんじゃないでしょうか。
昔の自分を否定することになりそう
昔買ったものを捨てるのは、昔の自分を否定するような気がする。自分が自分じゃ無くなるような不安を感じることがあるかもしれません。
しかし人間、物を捨てたくらいで根本的なところは変わりません。私の実感はこちらから⇒ゴミ屋敷に暮らす住人の心理とは?部屋を片付けられない理由。 場所は「4.もの=自分だと思っている」です。
むしろ物を捨てて新しい空気を呼び込むと、今までの自分からさらに一歩進んだような感覚がありました。断捨離は、新たな可能性を開くきっかけにもなるものだと思います。
今までの時間が無駄になってしまう
これは、ダイエットや資格の勉強など、色々頑張って挫折してしまったときに起こりがち。物を捨てると、自分がかけてきたお金や時間が無駄になる気がしてしまうのです。
私も英語教材を捨てられなかったときがあります。詳しくはこちら⇒ズボラで枯れ女な私が、断捨離できず捨てられない4つのモノたち
しかしこれも、時間が100%無駄になるということは無いと思います。物から得た経験が、少しでも自分の中に残るはずだからです。
もし無駄になってしまうという思いが強いなら、あなた自身のなかで未練があるかもしれません。そういうときは、今一度チャレンジしてみるのがおすすめです。
未消化の物事を抱えてしまうと、人はそこから先へ進めなくなります。逆にモヤモヤもスッキリ晴れれば、断捨離も前よりずっと簡単です。
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2.物を捨てたら、後で困ったことが起きそう
物を捨てることで、深く後悔しそう。断捨離のときは、未来への不安の方が多いかもしれません。
物を捨てようとしたとき、こんな風に考えることはないでしょうか↓
・いつか条件が整ったら使いたい
・いつか必要になったら困る
この「いつか」というのが、断捨離では曲者なのです。
いつかの物を断捨離するコツはこちらで紹介しています⇒ミニマルなファッション生活の大敵、「いつか着たい」服を断捨離する7つのコツ。
「いつか」というのは、いつ現実に起こるのか分からないことです。まだ不確定なことをアレコレ考えすぎて、不安だけが大きく膨らむというのはよくあります。
そんな不安を取り除くためのコツはこちら⇒断捨離中にものを捨てるのが不安なとき、恐れを取り除くための5ステップ
これも私の実感ですが、いつかの物は捨ててもほぼ後悔しません。仮に必要になっても、また調達すればそれで済みました。
また、不安から物をストックしがちな場合は、「家に取っておくのは1つまで」とルールを作ってしばらく生活してみてください。実際に不便が無いと分かったら、不安もスッキリ解消できます。
大事なのは、不安と現実は違うということです。感情に支配されそうになったときほど、目の前の事実だけに注目するようにしてください。
断捨離の前に立ちはだかるのは、過去や未来であることが多いです。そんなときこそ、今に集中することが大事になってきます。
今の自分が困っているなら、処分した方が良い。そうシンプルに考えると、断捨離もはかどるのでは無いでしょうか。