【片付け終わんねえ……】断捨離に時間がかかる理由と対処法
いつまでも片付けが終わらない。断捨離に時間がかかってしまう理由と、その対処法をお話ししたい。
もちろん、断捨離にどれだけ時間をかけるかは個人の自由だ。じっくりやる方は向いている人もいるし、早いからいいというもんでもない。
だが自分の中で「ちゃんとやってるはずなのに終わらん」という思いがあったら、片付け方を見直した方がいい。断捨離にブレーキをかけているポイントがどこかにあるはずだ。
1.どこから片付けるか悩みすぎ
荷物がいっぱい過ぎて、どこから片付ければいいか悩む。早くキレイな部屋を手に入れたいと焦るあまり、あっちもこっちも気になって断捨離に時間がかかるパターンだ。
その熱意はいいが、自分の身は1つ。順番に片付けていくしか道はない。とにかくどこか1ヶ所、集中的に取りかかろう。まずは、絶対に片付けたい場所を紙に書き出すのがおすすめだ。
場所をリストアップしたら、さらにそのなかでも一番気になるスポットから片付け始める。ほかの場所も気になるうだろうが、決めたスポットを片付け終えるまではガマンだ。
そのスポットのなかにも細かい場所がいくつかあるなら、また同じようにリストアップする。もしクローゼットを片付けると決めたら、こんな感じにする↓
1位…洋服ダンス
2位…バッグ・小物入れ
3位…ハンガーポールの服
……
くり返し細かく分けていけば、最後は片付けるべき1ヶ所が決まるだろう。
1ヶ所キレイになればパッと見で片付け効果を実感しやすく、断捨離のやる気もあがる。色々な場所を同時並行でやるより、決めたスポットを重点的に片付けていこう。
2.捨てようかどうか迷いすぎ
片付ける場所以外にも、1つ1つものを仕分けるのにまた時間がかかる。断捨離に慣れてない人ほど、捨てていいかどうか迷ってしまうんだろう。
オタクの私が1つ言えるのは、愛着があるジャンルほど捨てるのに迷うということだ。もし思い出系や趣味のものを真っ先に片付けようとしているなら、ほかから片付けることをおすすめしたい。私も、オタクグッズ以外の服や日用品なら抵抗なく捨てられる。
捨てるとき迷うのは、自分のなかで捨てる基準がハッキリしてないのが理由だ。まずは、こんな基準で仕分けてみるといい↓
・いつ使ったか思い出せない
・いつ買ったか思い出せない
・ここ1年ほど出番がない
・ダブっている
・5秒考えても決まらなかった
断捨離に時間のかかる人ほど、5秒で結論が出なかったものは捨てるのが大事だと思う。最初のうちは、残そうと思えないものは全部捨てるくらいの勢いでいい。
迷ったときは保留にしてもいいのだが、捨てられない人はほとんどの荷物が保留になる可能性が高い。優柔不断な人ほど、グレーゾーンは残しちゃいけないのだ。断捨離に慣れてない人に必要なのは、「捨てる」と決める経験である。
3.一気にやろうとしすぎ
私はこんまりさんおすすめの「全出しメソッド」で、断捨離が上手くいった人間だ。だがなかには、全出しのせいで断捨離に時間がかかる人もいるんじゃなかろうか。
荷物を全出しはメリットもあるが、デメリットもある。私が実感するデメリットはこんな感じだ↓
・短時間で一気にやらなきゃいけなくなるので疲れる
・荷物の多さに圧倒されてやる気が失せる
・荷物を出すこと自体に時間がかかる
・荷物を出すスペースをつくるにも時間がかかる
・荷物を全て仕分けるまで、部屋が散らかったままになる
荷物の全出しには、クリアすべきハードルがとにかく多い。一番大変なのは、やはりスペースの確保だろう。テレビの片付け企画なんかだと、たまに体育館みたいな場所にブルーシートを広げて全出ししていることもある。これを庶民が真似するのは難しい。
かくいう私も、全出しで後悔したことがある。詳しくはこちら⇒ミニマリストを目指すオタク、グッズを断捨離した4日間の死闘~カレジョの断捨離実践記~
そういう人は全出しを止めて、目の前の荷物を1つづつ捨てていくのがいい。まずは、収納に入り切らない・部屋に溢れかえった荷物たちを捨てるのはどうだろうか。
べつに全出しじゃなくても、最終的に部屋がキレイになりさえすればいいのだ。時間がかかるなら、今の生活に合った方法で断捨離しよう。
4.捨てることに集中できてない
断捨離は進めているが、片付け中にダラダラしてしまう。集中できてなくて時間がかかるパターンだ。
こんなことに心当たりがあるなら、集中力に問題ありだ↓
・アルバムを見つけて盛り上がる
・古本、古雑誌を読みふける
・テレビを付けてやっている
・いつも手元にスマホがある
etc……
要はほかのことが気になって、捨てる作業が止まっているのだ。
人の集中力は、せいぜい30分持てばいい方ともいわれる。断捨離はとくに脳のエネルギーを使うから、長時間やるには向いてないのだ。
そこでおすすめしたいのが、10分タイマーをかけること。その間だけ、ひたすら捨てまくる。短い時間でも、1つのことだけやると進むものだ。
10分経ったらその日は止めてもいいし、少し休んでまた10分捨てるのでもいい。ここは自分のやる気次第だ。
5.捨てるときに先のことまで考えている
こんなあからさまな集中力不足に限らず、断捨離に集中できてないケースはある。ハマりがちなのは、仕分けと処分を一緒にやろうとすることだ。
初心者が仕分けから処分まで一気に考えると、まず頭の回転が止まる。私も服を捨てるときクローゼットの前で「これってどう処分するの?」などと考え込みすぎて、最初は棒立ちになったものだ。
だからまずはそこまで考えず、とにかく仕分けるのがいい。捨てるものをダンボールや袋に放り込むだけで十分だ。じっさいに捨てることは、仕分けが終わってから考えよう。
6.キレイに整理しようとしている
断捨離と整理整頓をいっしょにやろうとするのも、時間がかかる原因の1つだ。こんまりさんも言っているが、断捨離と整理は別モノなのだ。
その日の断捨離が終わって、いったん荷物をキレイにしまったとする。すると当たり前ながら、次の日はまた出すところから始めなきゃならない。荷物を出す分だけ、よけいに時間がかかるのだ。
断捨離の途中で整理整頓しても、荷物が減れば収納の具合が変わる。そのたびに整理整頓のやり直しという、大きな時間のロスもある。
スペースが空いたら、あれこれレイアウトしたくなるのも分かる。だが荷物の処分が終わるまでは、その楽しみは取っておくのがいい。断捨離が終わったら、好きなだけできる。
ちなみに断捨離の途中で空っぽになった収納グッズは、捨ててしまっていい。取っておくと、またいらない荷物を入れてしまう危険がある。
7.断捨離と断捨離のあいだが空きすぎ
いったんは決意して断捨離したものの、途中でストップ。数カ月後また決意するが、ふたたびストップ……。時間が空きすぎて、片付けが終わらないパターンだ。
断捨離のやる気も、時間が経てば色あせるのは仕方ない。たとえ時間が取れなくとも、毎日コツコツ進めたいものだ。
忙しくて時間がないときは、毎日1つでいいからゴミ袋へ放り込む。放り込む気力がないなら、ゴミをゴミ箱へ捨てる。なんでもいいから、捨てることを続けるといい。
そのうえで、「次の週末はここを片付けよう」「次の連休にはあれを捨てよう」と、断捨離の計画を考えておく。頭のなかに、常に断捨離の3文字を焼き付けておくことだ。
8.捨てるそばから増やしている
たとえ時間が空いても、捨て続ければ断捨離は終わる。それでも時間がかかる・終わらないとしたら、捨てるそばからものが増えているのが原因だ。
当たり前だが、捨てるモノより増やすモノが多かったら部屋は片付かない。断捨離中は、1つ増やしたら2つ捨てるルール(1in2out)は絶対だ。
理想は、断捨離が終わるまで買い物しないこと。荷物のほとんどは自分で買ったものだから、これだけで部屋が散らかるのは防げる。
断捨離にどれだけ時間がかかるかは、人それぞれだ。だがじっくり断捨離するのと、ダラダラ断捨離するのは違う。
最終的に断捨離がうまくいくかどうかは、自分の意志で「捨てる」「部屋をキレイにする」と決断できるかだ。精神論っぽくなってしまうが、片付けの主役である自分の心もちが一番大事なのだ。