部屋を借りたいがお金がない。賃貸で保証会社と保証人を両方立てればいけるかも?
お金が全くないけれど、部屋を借りることはできるか?
貯金・収入がほとんどない私が、保証会社と連帯保証人を両方立てて賃貸契約にこぎつけた話をします。
「お給料は少ないし貯金もほぼないから、賃貸は無理」。しかし条件によっては、諦めるのはまだ早いかもしれません。
もっと家賃の安い部屋に移ろう
私の2016年の年収は、60万円でした。月平均50,000円の収入で、よく生き延びられたもんだと思います。
ちなみに、支出の方はこんな感じです。2017年1月の家計簿はこちら⇒保険料の支払いを忘れた~枯れ女ミニマリスト・1月の財布事情~
しかし昨年生き延びたからといって、今年も無事な保障はありません。
実際、2017年2月で今住んでいる事故物件の「家賃半額」が終わります。今の家賃が倍になったら、到底払えません。
私が借りているURでは、人が亡くなった部屋の家賃を1年割り引く「特別募集」の制度があります。URを借りたときの話はこちら⇒1日で決める一人暮らしの部屋探し、UR賃貸住宅で事故物件を見つけたときの話。
そこで、もっと安い物件に引っ越すことに。幸い、知人のツテを頼んで良さげな物件を見つけることはできました。家賃は5.5万円、今の物件より2.5万円安くなります。
「後は契約して引っ越すだけだ」。そう楽観していましたが、私は自分が乗り越えねばならない壁を1つ忘れていました。
年収60万円ライターの賃貸契約
収入が少ない人間の賃貸契約における、最大の壁。それは「保証会社の審査」です。
並の暮らしをしている人にはほぼ関係のない話ですが、年収60万の人間にとっては大問題です。家賃が払えないと思われれば、審査をクリアできないこともあります。
収入が少なくても、貯金がある程度あれば大丈夫かもしれません。が、これまでの生活で貯金を食いつぶし、残額は40万円以下。どう考えても、審査に不利な情報しかありません。
実際、保証会社から電話で連絡があったとき「この60万円というのは月収ではないですか?」とわざわざ確認されたほどです。
確かに、平均月収5万で5.5万の部屋を借りるなど無謀です。おそらく会社側も、「コイツはヤバい」と思ったことでしょう。
電話を切ってから、「審査に落ちたらネカフェ生活を始めるしかないかもしれない」と戦々恐々としました。
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連帯保証人を立てて何とかクリア
その後、再び保証会社から連絡が。「連帯保証人を立てることはできませんか?」とのことでした。
普通は、保証人を立てない代わりに保証会社と契約するんだと思います。あまりにお金がない場合、結局「保証会社&連帯保証人」の手厚い(?)ダブル保障を用意しないと部屋も借りられませんでした。
急きょ実家の母に連絡し、連帯保証人になってもらうことに。母の方にも保証会社から連絡がいき、何とか審査を通ることができました。
連帯保証人を立てるときは、自分の親になってもらうのが一番だと思います。が、親が生活保護だったり、高齢で年金暮らしだったりするとどうなるか分かりません。
もし頼れる家族や知人がいないとなると、本当にネットカフェ生活まっしぐらになりそうです。正直、ギリギリの収入で暮らしている人にはキツイんじゃないでしょうか。
連帯保証人の実印が必要
無事に審査には通ったものの、連帯保証人を立てたことで今度は「保証人の実印」が必要に。しかも、役所に取りに行かねばならない「印鑑証明書」も一緒に提出しないといけません。
これも母に頼んで、役所まで行ってもらいました。後は私が実家まで出向き、契約書に実印と印鑑証明書を受け取ればミッションコンプリートです。
連帯保証人の実印が必要なのは、「身元を確認する」という意味合いもあります。もし保証人と契約者本人が保証会社と立ち会って契約できるなら、認印でも大丈夫なようです。
が、実際は親と離れて暮らしているなど、立ち会いは実質的に難しい。そこで、実印と印鑑証明書で「保証人としての身元」をしっかりさせることになっています。
家賃がもっと安ければ審査は通ったかも?
私は契約に連帯保証人が必要でしたが、もっと家賃の安い物件なら普通に審査は通ったんでしょうか。家賃2~3万円の物件なら、もしかしたらもっと簡単だったかもしれません。
地方や東京都下に行けば、かなりお得な家賃の物件がゴロゴロあります。たいていそういう物件は不便な場所にありますが、「明日住むところもヤバい」というときは助かります。
私はもう契約が進んでしまったので、今さら取り消しはできません。が、本当にピンチになったというときは、どんな場所でも生きていく気概が必要そうです。
お金がないと、一人で部屋を借りることもできません。世知辛い世の中です。
しかし逆に言えば、協力者がいれば貧乏でも一人暮らしのチャンスがあるということ。少しでも収入と貯金があるなら、独立の道はまだ残されているかもしれません。