月7,000円の食生活から見えた、食費の節約ができる人とできない人6つの差。
家計の節約をするとき、多くの人が食費の節約を真っ先に考えるんじゃなかろうか。うまくいけば1~2万は節約できるから、取り組まない手はない。
が、食費の節約がうまくいくかどうかは、人によるんじゃないかと私は思う。食費を削るのが苦痛で嫌になってしまうなど、向いてない人もいるんじゃなかろうか。
月7,000円の食費で過ごす私の経験から、食費の節約に必要なことを考えてみたい。
食費の節約は、向き不向きがある
食というのは、人が生きるために欠かせないものだ。そこを削るというのは、ある意味で苦しい面もある。
スーパーで安売りを狙うとか激安グルメとか、世の中に食費の節約方法があふれているのは、それだけ悩んでいる人が多いからだと思う。挫折してうまくいかない人が大勢いるのだ。
しかしそれはやり方が悪いとかやる気がないことが原因じゃなく、向き不向きの問題だと思う。単純に、食費の節約とは相性が悪かったということだ。
ならばどんな人が、食費の節約に向いているのか?以下のチェックリストを見ていきたい。
1.料理(自炊)が苦痛じゃない
食費の節約は、自炊が基本だと私は思っている。できればお昼も、弁当持参などで済ませたい。
月10,000円だと1日の予算は330円ほどになる。どこかに外食をはさめば、たちまち予算オーバーになってしまうのだ。
しかしそこを自力で作ると決めれば、安い食材はスーパーに溢れている。1袋20円のもやしを始め、安売りなら丸ごとキャベツが1個100円くらいで手に入る。
私がおすすめしたい食材はこちら⇒食費の節約のために必須な、私が一人暮らしで学んだおすすめの安い食材
特にもやしをメインにすれば、大幅に食費を削れるだろう。20円でお腹いっぱい野菜が食べられるというのは、貧乏人にはありがたい。
もともと料理好きの人なら、安い食材でアレコレ工夫するのを楽しめるはずだ。料理好きじゃないにしても、最低限毎日の自炊が嫌じゃない人でないと続かない。
2.同じメニューが続いても耐えられる
料理が好きでないと、毎日の献立を考えたり料理を作るのが面倒くさい。そんなズボラが食費節約のために自炊するとなると、同じメニューが増えることになるのだ。
私も最初は頑張っていたが、そのうち料理にかける時間が惜しくなってきた。少しずつ手間を省いていった結果、ほぼ毎日雑炊を食べる暮らしにいたった。
私が普段食べているものはこちら⇒自炊はするが料理じゃない。ズボラな一人暮らし女の超手抜き貧乏飯。
しかし幸い(?)にして、私は同じ献立でも苦もなく暮らせる人間だった。ほぼ毎日雑炊を食べ続けてもう半年以上になるが、ほかの料理を食べたいという感情は特に湧いてこない。
これは私がグルメじゃないことに加え、とにかく楽に済ませることを最優先しているからだと思う。栄養がちゃんと摂れていれば、どんなものでも構わない。
半年雑炊というのは極端すぎるが、1週間は同じメニューに耐えられないと大変かと思う。ナベいっぱいに作ったカレーを数日かけて消化するなど、食費の節約ではザラだ。
ただそれは、たまに帰省をして母の手料理を食べているためかもしれない。本格的に毎日続けたらどうなるのか、1回試してみた方がいい気もする。
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3.ある程度の空腹ならガマンできる
さらにズボラになると、3食キッチリ食べることも面倒くさい。私は現状、朝と夜の1日2食だ。お昼代が浮くというのは、なかなかに大きい節約効果がある。
やはり昼を過ぎるとお腹は空いてくるのだが、多少の空腹ならば耐えられる。大学時代から会社員まで昼を抜く習慣があったので、空きっ腹には慣れてしまった。よく腹八分目というが、私は腹五分目くらいなら「まだ大丈夫だな」と思う。
それ以上お腹が空くと、身体に力が入らなくなるのでヤバイと分かる。食料の買い出しなどは、そのゾーンに入る前に済ませておくと安全だ。
しかし空腹感というのは、苦痛な人には苦痛だろう。その反動で食べすぎてしまっては元も子もないので、そういうときはお昼も食べることをおすすめしたい。
その場合は夕飯を多めに作って、翌日のお昼にするのが一番簡単かと思う。ちょっとお金はかかるが、腹持ちしやすいナッツなどを食べるのも手だ。
私がおすすめのナッツはこちら⇒健康生活は1日100円で手に入る。素焼きの無塩ミックスナッツの効果とは。
4.好き嫌い・偏食がない
食費の節約は、とにかく食材の安さを優先する。あまりに好き嫌いが多いと、コスパの悪いメニューになってしまうかもしれない。
例えば納豆や高野どうふは良質なたんぱく質が摂れるうえに安いので、節約の主戦力となる。が、どちらも一定数、苦手が人がいる食材なんじゃないかと思う。
だがそういう苦手は、食べているうちに慣れてしまうことが多い。好き嫌いをなくすのは悪いことじゃないので、節約ついでに乗り越えるのもいいんじゃなかろうか。
もちろんどうしても無理なら、ほかの食材でカバーすることはできる。タンパク質なら、肉や魚、普通の豆腐からも摂れるだろう。ただ、野菜はほとんどダメとかお菓子中心の食生活とか、不健康な偏食はよくない。
(毎日同じ具材の雑炊を食べている私が言えたことじゃないが)
好き嫌いもそうだが、逆にお金のかかるものが好きなのもマズい。外食はもちろん、油を使う揚げ物なども控えたいところだ。油は、けっこう高いのだ。
5.食材にこだわりがない
これは、そこら辺の安売り食材でもOKかどうかということだ。健康志向が高すぎて「オーガニックじゃないとダメ」などとなれば、食費の節約などまず不可能だろう。
安いものが正義とは言わないが、ある程度の妥協は避けて通れない。といってもスーパーに売ってるレベルのものをメインに食べればいいだけだから、多くの人は大丈夫じゃないかと思う。
さらに攻めるなら、見切り品の野菜とかブラジル産のとり肉とか、皆が避けそうな食材を買うのがいい。多少のリスクやうさん臭さも、安さの前には吹き飛ぶこともある。
ブラジル産の肉を実際に食べてみた実感はこちら⇒ブラジル産の鶏肉は本当に危険か?食費を節約したくて実際に食べたカレジョの実感。
いいものを食べられるに越したことはないんだろうが、先立つものが無ければ叶わない。ヘルシーを追求した食生活とは、お金を持っている人の道楽という一面もある。
6.おかずを加工品に頼りがち
ご飯は自分で炊いても、おかずは出来合いのお惣菜を買う人も多いんじゃなかろうか。たまにならいいのだが、毎日となると食費は高くつく。一品200円としても、30日で6,000円だ。
料理が得意なら、短い時間でおかずを何品も作れるかもしれない。しかし料理が面倒くさい人間にとって、毎日おかずを作るのはハードルが高いことだ。
だから私は、おかずとご飯を一緒に調理できる雑炊スタイルに行きついた。形はどうあれ、胃のなかに入れば同じでしょという考え方だ。雑炊は具材を変えれば、アレンジが無限なのもいい。
普通に白いご飯が食べたいという人は、具だくさんの汁ものがおすすめだ。何種類かの野菜を適当に煮込んでみそをとけば、みそ汁が完成する。みその代わりにコンソメを入れれば、洋風スープにもなる。
食費の節約に向いていないこと自体は、よくも悪くもない。ならばほかに、節約できる場所を見つければいいだけだ。
むしろ自分に合わない節約を無理に続けるよりも、別の手を試していく方がストレスも溜まらない。大事なのは食費を削ることじゃなく、家計全体で支出を減らすことだ。