脱・片付けられない女。発達障害が汚部屋を改善した方法
30年間ずっと片付けられない女だった私が、部屋をきれいにした方法を紹介したい。ちなみに今でも整理整頓は大のニガテだ。多分これは、私の持つAD(注意欠陥)的な傾向のせいだと思う。
しかし発達障害でも、部屋は片付けられた。かつての私と同じく、汚い部屋に悩む人におくりたい。
片付け後の私の部屋
私が本格的に断捨離したのは、実家から出て一人暮らしを始めてからだ。せっせと捨て続けた結果は、部屋はこうなった↓
家具なども一切ない、ガラガラの部屋だ。インテリアにはまったく興味がなく、おしゃれな部屋づくりもしなかった。
さらに詳しい部屋の紹介はこちらから⇒女ミニマリストが一年住んだ部屋はこうなる。レイアウトBefore&Afterを大公開。
その後ワンルームアパートに引っ越したが、さいわい部屋は散らかっていない↓
アパートに越して1年、ろくに掃除も整理もしないが、部屋はきれいな方だ。我ながら、よくここまで片付けたなあと感心している。
どうやって部屋をきれいにしたか、私が踏んだステップは以下から↓
1.とにかくものを減らした
私が最初にやったのは、荷物の断捨離だ。服から始めて本→小物→書類→オタクグッズ→……と、あらゆるものを減らした。
片付けられない人にありがちなのは、荷物を減らそうとしないことだ。こっちの荷物をあっちへ移しかえ、整理整頓だけを頑張る悪いクセがある。
かくいう私も、断捨離に目ざめる前は移し替えが好きだった。しかしいくら頑張っても、当然ながら部屋は汚いままだった。一時的にはキレイになるが、1週間もするとまた散らかってしまうのだ。
今なら分かるが、私は自分で手に負えないほどの荷物を持っていた。部屋が散らかるのは努力不足でも生まれ持った性格でもなく、己の限界を知らないのが原因だった。
自分で管理できる量まで減らした結果、ようやく「出したらしまう」「定位置をつくる」のような基本テクが身についた。私のような片付けられない女は、少ないもので暮らす方がいいのだ。
だが片付けられない人は、捨てるのもニガテだ。捨てなきゃいけないのは分かってても、そうできず困っている人も多いだろう。
そんな捨てられない人の心理と、それを乗り越える方法も紹介中⇒必ず断捨離はできる。ものを捨てられない人の心理と、その乗り越え方
2.整理整頓を止めた
私は己の経験から、片付けられない人は整理整頓のセンスがない人だと思っている。そういう人が無理に頑張っても、ストレスが溜まって片付けが嫌になるだけだ。
だったら整理なんかしなきゃいいじゃんと、荷物を減らしてから気づいた。整理する手間もいらないくらいものが減れば、きれいな部屋は手に入るのだ。
片付けられない人ほど、持たない暮らしはおすすめだ。詳しくはこちら⇒片付けられないなら片付けなくていいんじゃない?発達障害ほどミニマリストは超おすすめ。
そこら辺に荷物が転がってても、全く気にならない。おかげで、荷物をアッチコッチへ移し替える作業を止められた。
発達障害の傾向がある人ほど、得意とニガテの差が大きいはずだ。ニガテなことを、無理にやる必要はない。
3.収納グッズを捨てた
整理整頓を止めるためにやったこと、それは収納グッズの断捨離だ。片付けられない人は、収納や片付けの便利グッズに手を出しちゃいけない。
なぜなら、収納グッズのなかにいらない荷物が溜まっていくからだ↓
・1つ収納がいっぱいになる→新たに収納を増やす→そのくり返しで汚部屋に!
こういう経験をした人は、私だけじゃないはずだ。
汚部屋化させないためには、荷物の出し入れを極限まで楽にするのが効果的だった。私は多くても、
1.収納を開ける
2.物を出す
の2ステップに抑えている。
普通はクローゼットを開けたら、またそこにタンスや衣装ケースがあるはずだ。そういうステップも飛ばして、収納に荷物を直置きした。
服を直置きしたクローゼットはこんな感じ↓
これは、昔住んでいた団地の収納だ。
片付けられない人間でも、ここまでシンプルならしまいやすい。引き出しを開けるひと手間がないだけで、収納のハードルは思いっきり下がる。
今も服や下着、タオルなど、あらゆるものが部屋のなかにむき出しで置いてある。見た目のゴチャゴチャより、定位置に楽に戻せることの方がずっと大事だ。
おそらく荷物を断捨離するとき、使っていた収納がガラ空きになるだろう。空の収納は、取っておかず処分しよう。
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4.一気に捨てようとしない
断捨離のときは、一気にやった方がいいという人もいる。だが、一気に荷物を捨てられる人は果たしてどれだけいるのか。
私は数ヶ月かけてダラダラ断捨離したが、部屋はきれいなった。短期でも長期でも、最後に片付きゃいいのだ。
逆に「一気に捨てなきゃ」という考えにとらわれると、断捨離が進まなくなる。とくに完璧主義の人ほど、1つでも条件がそろわないと動けないのだ。
もしあなたがそういう思いで断捨離できないなら、いったん忘れてほしい。なにか1つでいいから、毎日捨てるところから始めてみよう。
たかが1つでも、1ヶ月で30個減らせるのだ。続ける力はバカにできない。
5.捨てられなくても諦めない
ときに断捨離では、捨てるに捨てられないものが必ず出てくる。そういうものは、無理に捨てようとしなくていい。
一番やっちゃいけないのは、捨てられなかったときクヨクヨすることだ。やっぱり私には無理なんだとか言い出すと、いつまでも部屋が片付かない。
捨てたいと思うものなら、断捨離のスキルが上がれば捨てられる。いくら時間が経っても捨てたくないものは、あなたにとって大事なものなんだろう。
かくいう私も、ミニマリストを名乗りながらダンボール3箱分のオタクグッズと本を持っている。見る人がみれば、ミニマリスト失格だと思うだろう。
しかしなんと言われようが、捨てたくないんだからしょうがない。断捨離は、苦しい思いをしてまでやるもんじゃない。
6.理由が分からないものは持たない
だがその分、ものを増やすことには注意している。持っている理由が分からないものは、即捨てだ。
断捨離をしていても、なんでこんなモン持ってんだという代物が山ほどあった。私がどれだけものを増やすことに警戒してこなかったか、よく分かる。
そういう小物や書類を断捨離した話はこちら⇒書類を捨てるコツは?私が全捨てしたときの話(カレジョの断捨離実践記)
ものを増やすときも、「なんでこれが必要なのか?」理由をハッキリさせてから買っている。歯ブラシ1つ、ティッシュ1箱でも、理由がぼんやりしているものは買わない。
7.タダでものをもらうのを止めた
買い物もそうだが、もっと気を付けたいのがタダのものだ。私はよくこんなものをもらっていた↓
・映画チラシ
・無料の冊子
・ポストカード
・サンプル品
・ジュースなどのオマケ
もちろん、コレクターとして意識的に集めるのはいいと思う。だがほとんどの人は、そこまでの情熱はないはずだ。ほぼガラクタ扱いだろう。
今私が無料でもらうのは、ポケットティッシュやスーパーのビニール袋くらいだろうか。どちらも暮らしで大活躍するので、貧乏人にはありがたい。
8.ストックは最低限
だが調子にのってもらい続けると、使い切れないほど溜まる。とくに一人暮らしでは、ティッシュもビニール袋もそう多くは使わない。そういう消耗品は必要なだけあればいいのだ。
片付けられない人の家にも、紙袋やビニールのストックがいっぱいあるはずだ。そういうものは、いったん全捨てしてリセットするのがいい。
そんな偉そうに言っているが、私は以前トイレットペーパーまとめ買いして使いきなかったことがある。団地から今のアパートに引っ越すとき、残りをダンボールに詰めて持ってくるハメとなった。
そのときの話はこちら⇒引っ越しの片付けが終わらない。一人暮らし30代がやっている荷造り対策とは?
もちろん今は、反省して12ロールを選んでいる。新しく買うのは、残り1ロールを切ってからだ。
9.すぐに使う
そして家にあるものは、すぐに使う。使わず取っておくと、使うタイミングを逸してしまうからだ。
無料でもらったおまけグッズも、ちょっとしたとき使える。ハンドタオルなんかは、出先で手を拭くときにもってこいだ。
郵便局なんかでもらえるノートやファイル類も、使えるものは使っている。ノートは、やることリストをメモしているとあっという間に消化できる。
それでも使い切れないものは、もちろん断捨離だ。普通に捨ててもいいし、誰かにあげてもいい。
10.増やした分だけ減らす
片付けられない人ほど、荷物を増やすが得意だ。いったんは荷物を減らせてもまた部屋が散らかるのも、それが理由だ。
増やしたら、それと同じ量だけ捨てる。単純だが、これが部屋をきれいにキープする鉄則だ。
私もものを増やすときは、なにか減らす。とくに洋服は、1in1outを守っている。
アウターを1in1outした話はこちら⇒自分に似合う服を着たい。10年愛用の上着の断捨離を決意した理由とは?
荷物がすぐ増える人は、1out1inがいい。新しくものを増やしたいなら、なにか捨てなきゃダメというルールだ。これなら、さいていでも今の量をキープできる。
ちなみに断捨離中は、3out1inくらいでいい。ものを増やすたびに部屋がキレイになると考えると、楽しくはないだろうか。
11.ゴミを溜め込まずすぐに処理
荷物もそうだが、片付けられな い人はゴミも溜め込む。燃えるゴミ・プラゴミ・生ゴミと、部屋のなかに溜まっちゃいないだろうか。
かくいう私も、よくゴミを出し忘れる。冬など、生ゴミを1週間放ったらかすなどザラだ。
だが汚部屋は嫌なので、意識的にゴミ出しは気を付けている。詳しくはこちら⇒ズボラでも安心、ゴミを出し忘れたときの対処法
たぶん年季の入った人だと、1ヶ月近くほったらかすこともあるだろう。普段から部屋が散らかっていると、多少のゴミなど気にならないのだ。
逆に部屋がキレイだと、ちょっとゴミが増えただけでものすごく気になる。私はズボラながら、部屋にものが少ないおかげでゴミもマメに出せている。
だからやはり、ゴミ捨てと一緒に断捨離もがんばるのがいいと思う。片付いた部屋は、人をアクティブにする力があるのだ。
部屋がきれいになっても、そこはゴールじゃない。むしろ、部屋が片付いてからがスタートだと私は思う。
荷物を捨てたら、空きスペースでなにをしたいか?整理整頓の時間が減ったら、どんなことをしたいか?片付けられなくて悩む人には、なにかやりたいことがあるはずだ。
そういう思いがあるなら、片付けられない人間は止められる。今こそきれいな部屋をゲットするときだ。