引きこもり女性の憩いの場、ひきこもり女子会に参加した感想。
先日、横浜で開催された「ひきこもり女子会」に参加してきました。その感想を紹介します。
参加直前は緊張して胃が気持ち悪くなりましたが、終わってみるととても楽しい集いでした。どんな内容だったのか、以下から紹介します。
ひきこもり女子会とは?
ひきこもり女子会とは、引きこもり支援グループである「ひきこもりUX会議」が主催する女子会です。その名の通り、メインの参加対象は引きこもりなどで生きづらさを抱えた女性たちになります。
今まで引きこもり当事者のグループなどはあったものの、男性参加者が多数。女性の引きこもり当事者が入り込みづらい部分がありました。そこで女性がもっとリラックスして話せる場を作ろうと、2016年より女子会がスタートしたのです。
主な開催は東京都内ですが、京都などでの開催もあります。今回のin横浜は、初の神奈川県での開催でした。
UX会議のメンバーも、引きこもりを経験した当事者の方たちです。引きこもり経験は無いものの、同じような生きづらさを感じている身としては、是非とも話を聞いてみたいと思っていました。
ひきこもり女子会のじょうほうはこちらから↓
今回のテーマは「自立」について
まず女子会の前半はひきこもりからの自立をテーマに、主催者である恩田さんと林さんの体験を伺いました。
お二人とも長い期間の引きこもりを経て社会復帰し、現在は引きこもりを支援する立場として活動されています。
お二人が自立に共通するのは、社会の中で自分の居場所を見つけたということです。「社会のすき間」という言葉が出てきましたが、とにかくも自分が生きられそうな場所を見つけることが大事なのかと思いました。
そして自分の居場所を見つけるために必要なことが、周囲に対して何らかのアクションを起こすこと。本当に社会に居場所を作るなら、まずは他者とのネットワークを作らないといけなかったのです。
特に「自立とは他者に助けを求められること」というワードには、ハッとさせられました。
自立というと、どうしても一人で生きていく能力なり経済力なりを身につけることだと考えがちです。私も家計が毎月赤字なことから、まだ本当には自立していないとずっと思っています。
しかし自分一人で生きていかなきゃと頑張った先にあるのは、孤立です。最近増えている孤独死も、誰かに頼らず生きていこうとした結果なんじゃないかと感じました。
自分一人でと頑張るほど、社会から居場所が無くなっていくという矛盾。本当の自立は、お互い支え合う共生のなかにあるのだと教えてもらいました。
具体的にどう周りに対してアクションを起こすかは難しいところですが、こうしてひきこもり女子会に参加するというのもアクションの1つかもしれません。まずは一人で悩まず、動き出すことが大事なんだと思います。
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参加者同士のフリートーク
女子階の後半は、テーマ別に分かれてのフリートークです。参加者同士で、ざっくばらんに語り合います。
こういったフリートークも、女子同士だと割り合い安心です。男性の前では遠慮してしまうようなことも、どんどん言うことが出来ます。
特に女性の人は、誰かの言ったことを頭ごなしに否定するなどということが少ないです。お互いに同じ目線で、自分の考えや意見を受け止めてもらえるという機会はありそうでありません。
参加者は生きづらさという共通点は同じでも、それぞれ抱える事情や状況は全く違います。一見すると普通に社会に溶け込んでいそうな人たちがいたことも、私にとっては発見でした。
生きづらさを抱える人が皆、私のようなすっぴんのコミュ障とは限らなかったのです。考えてみれば当たり前のことでした。
今回は初参加の方が多く、ほぼ全員が初対面でのフリートーク。なのであまり突っ込んだトークはできなかったものの、普段一人きりで作業する私には貴重な時間でした。
参加者のお手伝いもあり
基本は参加して話を聞くだけでも大丈夫なのですが、当日は運営のお手伝いをすることもできます。
少し早めに到着した私も、お菓子の用意の手伝いをさせて頂きました。慣れない場ではその場への馴染み方みたいなのが分からずオロオロすることも多いので、何か役割をもらえることはありがたくもあります。
さらに一緒にお手伝いをした方とも、打ち解けることができました。お手伝いの効果は計りしれません。
一回お手伝いを経験すると、自分から色々動くということがやりやすくなるように思います。次回参加するときは早めに行って、さらにお手伝いするのも良いかもしれません。
人助けに資格はいらない
実際に女子会に参加してみて思ったことは、人を助けるのに特別な資格はいらないんだなということです。
UX会議メンバーの恩田さんも林さんも、ごく普通の女性たちです。さらに現在も引きこもりの状況を抱えながら、支援活動も行っている参加者の方もいました。
これまでは、人を助けられる人というのは人よりも立派な存在でなければいけないという思い込みがあったように思います。何となく、あっち側とこっち側という隔たりがある気がしていました。
しかし実際には、誰かを助けたいと思えば今すぐにでも動けるのです。私にはまだその力が無いからとか、変に遠慮する必要はありませんでした。
(その気が無いのに無理にやることはないですが)
むしろ人の力になろうと動く中で、自分も成長するというのはあるかもしれません。その分、自立の力もより鍛えられていくんじゃないでしょうか。
去年ぐらいからずっと気になっていましたが、1年越しに参加が叶いました。今後もちょくちょく開催されるようなので、また参加してみます。