家を片付けてどんな暮らしがしたいの?断捨離が進まない時ほど考えよう。
今回は、断捨離後の理想の暮らしを見つける方法を紹介したい。
断捨離が思うように進まない時ほど、原点に帰ることが欠かせない。それは、あなたは家を片付けた後、どんな暮らしがしたいのかということだ。
苦労して部屋を片付ける理由が、ただ荷物を捨てるのが趣味だからという人は少ないと思う。大事なのはその先、いらない荷物を減らした後の生活のはずだ。
なぜ理想の生活を考えることが大事なのか?
片付け後の暮らしについて考えることは、こんまりさんも「必ずやるべきステップ」と言っている。これをやらずに断捨離を始めると、高確率でリバウンドしてしまうのだ。
片付けは、ただものを捨てて終わりではない。むしろその後、キレイな部屋をキープすることが一番大事ともいえる。ダイエットで食事制限を続けるのと同じく、普段からの地道な掃除が欠かせないのだ。
しかしダイエットでもそうだが、こまめな作業というのは続けるのが難しい。ただ「部屋をキレイにしたい」だけでは、掃除を続ける理由として弱いということだ。だからこそ、キレイな部屋で何をしたいかが大事になってくる。
特に理想が無いんだけど
どんな暮らしをしたいかと聞かれても、いきなり具体的には答えられないかもしれない。部屋が汚いから、とにかく片付けたいだけという声も多そうだ。
が、そもそも部屋を片付けたいのは、今の状態に不満があるからじゃなかろうか。今どんなところに不便を感じているのか、そこにこそ理想の暮らしのヒントはある。
例えば、こんな感じに考えてみるのはどうだろうか↓
・ものを探すのに時間がかかる→ものがストレスなく、サッと取り出せる部屋にしたい
・散らかった部屋だと気まで散ってしまう→勉強や仕事に集中できる部屋がほしい
ここからさらに、「なんでものをサッと取り出したいのか?」「なんで集中できる部屋がほしいのか?」と考えていく。多くても3~4回質問を繰り返していけば、自分が望むものが見えてくるはずだ。
最初のうちはその答えに納得できないかもしれないが、断捨離が進むとだんだんクリアになっていく。とにかく仮でもいいから、目的を見つけておきたい。
理想を見つけるとっかかり
何かとっかかりがあると、自分の理想を見つけやすい。身近で使いやすいとっかかりは、こんなものがある↓
・テレビや雑誌
・身近な人
・普段の気付きメモ
・理想の1日は?
以下、それぞれ見ていく↓
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テレビ・雑誌を参考にしてみる
テレビや雑誌、ライフスタイル系のネットなどは、身近でチェックしやすい。雑誌なら気に入った部屋があれば、その写真を切り抜いてよく見える場所に貼ったりもできる。
ただ凝り性の人だと、家具まで完ぺきに真似したくなるかもしれない。気をつけないと余計なお金を使ったり家具を増やす危険性もある。
丸ごとマネするというよりも、「こんな方向性」という取っかかりにするくらいがちょうどいい。
あこがれの人に話を聞く
知り合いに憧れの人がいれば、その人の部屋を参考にするのもいい。実際の部屋を自分の目で見るなかで、「ここは真似できる」「ここは無理そう」など実感としてつかみやすい。
なるべく自分と趣味が似た人や、同じくらいの年代の人の方が参考になりやすい。あまり理想を追いすぎると、現実とのギャップに心が折れるかもしれない。
ミニマリストのガラーンとした部屋なども、ほどほど程度に見ておくのがいいと思う。極端な部屋だとこうなる⇒女ミニマリストが一年住んだ部屋はこうなる。レイアウトBefore&Afterを大公開。
どんなことでも書き出す
日々の生活で思いついたことを書き出すのも、どんな暮らしがしたいかのヒントになる。こんな感じのことで十分だ↓
・長風呂でリラックスしたい
・静かに読書したい
・休みの日はゆっくり寝たい
どんなに小さなことでもいい。暮らすのは自分なんだから、遠慮することはない。
だが小さなことほど、すぐメモしないと忘れてしまう。スマホのメモアプリなどを、上手に使いたい。
理想の1日を想像する
どんな暮らしがしたいか?では、あいまいなイメージしかでてこないかもしれない。そういうときは朝・昼・晩ごとに、どう過ごしたいのか考えてみるのはどうか。
私は朝日を浴びて起き、家の中で仕事をしたり読書を済ませ、夜は早めに寝るのが理想の暮らしだ。朝日はなかなか浴びられないが、後の2つは実現できている。
ほかにも、お風呂上がりにヨガをやったり、掃除をサッと済ませたりと、こんな風に過ごしたいというのが一人暮らし前には色々考えていた。キレイな部屋で、やりたかったことを実現していくのは楽しいものだ。
なんでそれが理想なのか?
理想の生活が見つかったら、なぜそういう暮らしをしたいのかも考えてみてほしい。これは片付けを通して、自分がどういう人間に変わりたいのかということでもある。
こんまりさんは理由を考えるとき、最低でも3回、できれば5回は「なぜ?」を繰り返そうと言っている。
これだけ繰り返すのは大変なのだが、いちばん大事なものが分かってくる。それは、自分が何を大事にしたいのかということだ。
私の場合、断捨離を始めたのは一人暮らしのために荷物を減らしたいからだった。そこから連想ゲームのように質問していくと、こんな感じになる↓
・なぜ一人暮らししたい?→自分だけの部屋がほしいから
・なぜ自分の部屋がほしいのか?→自分の好きなようにしたいから
・なぜ自分の好きにしたいのか?→自分のペースでのんびり暮らしたいから
というような感じになった。私が大事にしているのは、自分のペースということになるだろうか。
確かに片付けに限らず、仕事も自由が利くライター業をやっている。決まった時間に決まった場所へ行って仕事するなど、私には耐えがたい。
片付けで人生が変わるというのは、自分の本当の思いに気が付いて「このままじゃアカン」と考えるからじゃなかろうか。荷物を通して、自分を見つめ直しているのだ。
断捨離はつまるところ、自分が快適になるためにやることだ。片付け後にどんな暮らしをしたいのかを考えないと、ただやみくもにものを減らすことになりかねない。
自分にとって何が必要で、何がどうでもいいものなのか?理想のイメージがハッキリ固まっていれば、断捨離の迷いもなくなる。