あなたのお金が貯まらない10の理由。節約できない人の特徴とは?
あなたは今、しっかりお金を貯められているでしょうか?なかなかお金が貯まらない理由をお話します。
かくいう私も、お金が貯まりそうで貯まりません。そもそもの収入が少ないこともありますが、それ以外の「お金の使い方」にも原因があるんじゃないかと思っています。
節約しているつもりなのに、お金が貯められない。心当たりのある人は、チェックしてみてください。
1.10円20円の節約にこだわる
節約というと、良くあるイメージが「少しでも安い店で食材を買う」というのが無いでしょうか。私自身も10円の差にこだわって、少し遠い店へもやしを買いに行く日々です。
しかしこの方法、自分の頑張りに比べて効果はさほど高くありません。仮に毎日10円の節約をしたとしても、1ヶ月で300円。お菓子やジュースを買えば、簡単に吹き飛ぶ値段です。
10円の差にこだわる一方、私は「プチ贅沢」と称して月1回400円分のパンを買っています。1ヶ月300円ていどの節約では、100円の赤字です。
(私の場合、プチ贅沢も毎月の食費に折り込み済みです)
これはスーパーの安売り品を探すだけでなく、光熱費などの節約にも通じます。頑張ってマメに電気を消しても、差額は100円いくかいかないか程度ではないでしょうか。
10円単位の支出に気を遣うことは、悪いことじゃありません。問題は、細かいお金にこだわることで、「節約した気」になってしまうことです。
「いつも節約してるから、ちょっとくらい良いよね」。こんな風に自分へのご褒美を出してしまった経験は、誰しも一度はあるんじゃないでしょうか。
しかし実際の金額でみれば、日々の節約は数百円の効果のみ。1000円単位のプチご褒美だとしても、節約した数倍のお金が出ていくのです。
節約するときは、その頑張りに対してどれだけの支出が減るかを意識することが大事。なるべく少ない労力で大きく節約することが、お金が貯まらない生活から抜け出す一歩です。
少ない労力でドーンと節約するには、固定費の節約が一番です。詳しくはこちら⇒老後の備えにお金を貯めたい。節約体質になれる王道貯金術とは? 場所は「固定費を減らす」です。
2.「頑張って」節約しようとしている
「節約を頑張る」という言葉が何回か出てきましたが、これは本当に正しい姿勢でしょうか?ダイエットを例に出すと、この考えにはリバウンドの危険が潜んでいます。
ダイエットで大変なのは、痩せる前よりも痩せた後。その体重をキープするために、ずっとダイエットを習慣にしないといけないことです。
もし毎日の習慣を、「頑張る」という意識で続けようとするとどうなるか?確実に、いつしか嫌気がさしてきます。
これは節約も同じことです。張り切って支出を削ろうとするから、ストレスが溜まって続かないというのはあるんじゃないでしょうか。
私も節約は好きですが、自分の性格に合わない節約法はやりません。「ポイント5倍デー」を狙ったり、何枚ものカードを使い分けるようなマメな節約法は苦手です。
その代わり、洗濯機を使わず手洗いしたりもやしばかり食べたりと、生活全般を質素にしています。自分の身の回りにこだわりが無い人間なので、そんな暮らしでも無理なく続けられています。
ちなみに2016年の平均食費は、6,500円でした。食費を削った方法はこちら⇒枯れ女ミニマリストの質素な食生活、1ヶ月の食費を平均6500円に節約した方法とは。
「頑張る」という言葉には、「無理している」「義務感でやっている」などの堅苦しいイメージが付きまといます。そんなに肩肘を張らず気楽にやった方が、長続きするものです。
3.「削れない支出」が多過ぎる
また、節約を頑張ろうとする前に、もっと効果の節約できる方法があります。それは、「あって当たり前」の支出を減らすことです。
これは固定費と似ていますが、1つ違う点があります。それは、あって当たり前だけど、減らしても困らない支出ということです。
あって当たり前の支出には、こんなものがあります↓
・毎日のコーヒー代
・息抜きのためのおやつ代
・仕事の後の一杯
・月額制の会員サービス費
・携帯のオプション料金
・ATMの手数料
etc……
どれか1つでも心当たりあったら、節約のチャンスです。本当にそれが必要な出費なのかどうか、ちょっと考えてみてください。
「あって当たり前」に一度目を向けると、実は無くても大丈夫なものがほとんどだということが分かります。「これが無きゃやっていけない」というものは、案外に少ないのです。
そのことは、ミニマリスト生活を始めてから気付きました。詳しくはこちら⇒ミニマリストの生活、実は刺激的?少ないもので暮らすと頭が良くなるかも。
私の場合、シャンプーや石けん、お掃除グッズなどの消耗品が、無くても大丈夫なものでした。我が家の「消耗する日用品」といえば、セスキ炭酸とトイレットペーパーくらいです。
特に理由もないけど、何となく支払うのが当たり前になっている支出。そういうものを見直すと、家計が一気にスリムになるのでおすすめです。
4.自分で何を買ったか覚えていない
「あって当たり前の支出」というのは、無自覚でお金を使っているとも言えます。あなたは自分の買ったものを、しっかり覚えているでしょうか?
無自覚でお金を使う人ほど、「どうしてお金が貯まらないんだろう」とボヤきがちです。本当はお金を使っているのに、それに気付かないからいつまでも貯められないのです。
特にネットショッピングが好きで、カードで買い物する人ほど要注意。毎月のカード明細を見て「こんなに使ったっけ?」となる人は、しばらくカードを使わない方が良いです。
私も未だにカード明細をチェックしていると、「これって何?」という支出がたまに出てきます。お金を使っているという感覚が薄いカード払いは、その内容を忘れるのも早いです。
しかし、買ったものを全て頭に入れておくのは至難の業。そんなとき活躍するものこそ、お馴染みの「家計簿」です。
家計簿は支出を正確に計算するものではなく、自分のお金の使いみちを確認するためのツール。日々の支出を記録に残して、お金の流れを見やすくするのです。
家計簿が節約に効果的な理由はこちらでも話しています⇒家計簿は節約にどう役立つのか?無駄遣いと浪費が大幅に減る理由
まずは2~3ヶ月、買ったものを記録すると良いです。「食費」「光熱費」「通信費」「服飾費」など、ザックリ付けた方が混乱しません。
節約というのは、自分が使うお金への意識を強く持つことです。自分が買ったものを真正面から見つめることで、節約に対する意識も徐々に高まってきます。
5.収入が減っても趣味に使う金額が減らない
これは、まさに私のことです。フリーのライターになって収入が激減したにも関わらず、趣味の支出が全く減っていません。
2016年の12月の家計簿などは、趣味の費用もかさみました⇒歳末は特別な支出がかさんで困る~枯れ女ミニマリスト・12月の財布事情~
実家暮らしでバイトをしていたときは、趣味にお金を使っても自然と貯金ができました。しかし今は、本当に削るところを削らないと赤字になる一方です。
一人暮らしをして生活環境が変わったのに、支出の内訳は実家ぐらしのときのまま。これでは、お金が貯まらないのも無理ありませんでした。
趣味の支出をゼロにするのは難しいですが、収入から考えたちょうど良い割合というのはやはりあります。まずは、そこを意識して買うものを選ばないといけません。
6.欲しいもののために節約している
お金を貯めるときは、「目標を持つことが大事」だと言います。確かにそうなのですが、これだと短期的な視点でしか節約ができなくなります。
欲しい服のために支出を削って、目標金額が貯まったら節約終了。これも間違ってはいないものの、逆に言えば「目的がないとあるだけ使ってしまう」ということでもないでしょうか。
これはダイエットに置き換えると「好きなものをたくさん食べたいからダイエットする」と言うようなもの。「痩せる」という本来の目的から、かけ離れてしまっているのです。
こんなことが起こるのは、「短期的な貯金」と「長期的な貯金」がゴッチャになっているため。本当にお金を貯めるなら、長期的な貯金も必要です。
普段からコツコツと貯金をするのは、長期的なお金を貯めることが目的です。そのうえで欲しいものが出てきたら、そのための貯金も別に始める必要があります。
短期の貯金と長期の貯金を分けるには、それぞれ専用の口座を作るのが一番分かりやすいです。長期の貯金は普段は使わないので、より引き出しにくい口座に入れると貯まりやすくなります。
貯金を崩しにくくする方法は、こちらでも詳しく紹介中⇒お金を増やす仕組みとは?貯金がない30代女が、口座活用術を考えてみる。
目の前の目標を追いかけるだけだと、それを達成したときに立ち止まってしまいます。ゴールの後も走り続けるには、短期と長期、両方の目標が欠かせません。
7.「節約=お金を使わないこと」と思っている
節約とは、お金を使わないこと。表面的に見ると確かにそうですが、節約の本質は支出を削ることではありません。節約はあくまで、「無駄なものを省く」ことです。
例えば食費を節約するために、インスタントラーメンばかりを食べ続けたらどうなるか?お金よりも大事な、健康を犠牲にすることになりかねません。
節約は頑張るものというイメージがあるのも、「お金を使わないこと」と考えているせいかもしれません。何でもかんでも我慢することが、節約だと思いこんでいるのです。
私も一人暮らしを始めて最初のうちは、とにかくお金を使わない節約を実践。半年ほどそんな暮らしが続きましたが、そのうち気が滅入ってイライラするようになりました。
そこで今は気分転換のため、月1回のプチ贅沢を取り入れています。一見ただの無駄遣いですが、これには日頃の疲れを癒やすという大事な目的もあるのです。
あれもダメ、これもダメでは、ストレスが溜まるのも無理はありません。逆に「無駄なものは買わない」という風に考えれば、使うべきときにはお金を使うことができるんじゃないでしょうか。
真に節約するためには、目の前の出費をためらってはいけないときもあります。長い目で見たらどちらの方が節約になるのか、お金を貯めるには考える必要があります。
8.誘われると「嫌」と言えない
普段の生活ではお金を使わないのに、飲み会や遊びに誘われるとついて行ってしまう。これも、お金が貯められないパターンの1つです。
自分が行きたいと思うなら、行っても良いと思います。しかし本当は気が進まないのに、いやいや参加しているということはないでしょうか。
気が進まないものにお金を使うことほど、嫌になってくるものはありません。行きたくない誘いは、断った方が自分のためです。
断れない人が断る方法はこちらから⇒頼みごとを断れない性格は直る?私がやっている対策。
しかし逆に、断る理由がないから飲み会に参加している場合もあるかもしれません。人と会うのも割りと好きだしで、誘われるたびに出向いてしまうことはないでしょうか。
こんなことを言う私も、チョコチョコ集まりに参加している人間です。孤独な一人暮らし、たまに人と会って話すと楽しい気分になるのです。
実は来月の4月も、参加予定の集まりがあります。飲み会で数千円かかりますが、滅多にない機会なので出来るだけ参加したいです。
まだ多くても、数カ月に1回ほどなので厳しくはありません。しかしこれが毎月となると、毎回参加するのは厳しいです。
いくら楽しいからといっても、お金は有限。飲み会の頻度が多すぎる人は、お財布事情を理由に断ることも時には必要です。
9.見栄を張っている
人と会うときだけ気前が良くなってしまうのは、一種の見栄なのかもしれません。無意識のうちに、「ケチと思われたくない」という心理が働いているんだと思います。
年収が1,000円近くあっても、赤字家計な世帯もある昨今。これも、「お金持ち」という体裁にお金を使い過ぎているのが原因です。
見栄のために使うお金というのは、まさしく「無駄」そのもの。人にどう思われるか気にするのを止めれば、もっと支出が減るだろうにと思います。
私も、見栄かどうかは分かりませんが、赤字のなかで奨学金をずっと払い続けていました。
猶予手続きが面倒というのも、理由の1つです。しかしそれ以外にも、「苦労をしている自分」に酔っていたという面があったのかもしれません。
そのうち収入は増えるだろうと楽観していものの、そのペースは私の予測よりも遅いです。このままだと破産も時間の問題なので、生活の立て直しを最優先することにしました。
そのために、毎月の奨学金の猶予手続きをしました。その話はこちらでも⇒引っ越しの初期費用は安く抑える~枯れ女ミニマリスト・2月の財布事情~
借金の先送りはよろしくありませんが、今は緊急事態です。猶予してもらえるものは、どんどん猶予してもらいます。
10.無駄遣いする自分が嫌い
無駄遣いというのは、マイナスイメージしかないものです。食材の買い出しでおやつをついで買いしてしまったときなど、「また無駄遣いして……」と落ち込んだりはしていないでしょうか。
確かに無駄遣いは良くないのですが、それで自分を責めすぎるのも良くありません。クヨクヨするとストレスが溜まって、また無駄遣いをしたくなるからです。
「やっちゃダメ」と自分を抑えつけるほど、やりたくなるのが人の常。しばらくは耐えられても、いつかは不満が爆発して散財することになります。
そんな自分にまた嫌気がさして、気分が落ち込みがちに……。このサイクルにハマると、抜け出すのは簡単じゃありません。
もし何か欲しくなったときは、「これを買うんだ」と堂々と買った方が良いです。罪悪感を感じつつ買うよりも、精神的にはよほど良いです。
後ろめたさを感じつつ買うのは無駄遣いですが、自分が買うと決めて買ったものは無駄じゃありません。自信を持って買い物ができれば、無駄遣いのストレスもなくせます。
お金が貯まらない理由は、自分の中にあるものです。自分のお金の使い方を見直さないことには、節約は始められません。
原因が自分の中にあるなら、それを変えることはできます。何故だかお金が貯まらないという人は、まず行動パターンやお金への意識を見直してみてください。