【ミニマリストのヘアケア】湯シャン歴5年のカレジョが完全公開。正しいやり方はこれだ
湯シャンを始めて、もう5年ほどなる。その間の経験や実感から、湯シャンの正しいやり方やかゆみなどトラブルの解消法を紹介したい。
私自身は湯シャンのおかげで、髪を洗うのがとてつもなく楽になった。今さらシャンプーやリンスを毎日念入りに洗い流すなど、面倒な暮らしには戻りたくない。
しかし一方で、髪がベトベトになった、頭皮かゆいなどの感想もよく見かける。どうすればトラブルを避けつつ湯シャンできるか、詳しく見ていく↓
なんで湯シャンっていいの?
なぜお湯だけで髪を洗うと、なぜ髪や頭皮が健康になるのか?それはほかならぬシャンプーやリンスが、頭皮トラブルを引き起こしているからだ。
頭や髪のトラブルのほとんどは、皮脂を取りすぎて頭皮が乾燥することで起きる。皮脂は悪者扱いされがちだが、頭皮のバリアの役目もある大事なものだ。
シャンプーの強すぎる洗浄パワーは、必要な皮脂までとってしまう。危険なシャンプーについてはこちらで紹介中⇒抜け毛に悩む女性は要チェック。予防に効果的な、頭皮に良いシャンプーの条件。
シャンプーで根こそぎ奪われた皮脂をなんとかしようと、頭皮は過剰に油分を出す。そのせいでよけいに頭が脂ギッシュになるという悪循環も起こってしまう。
そこらのドラッグストアなどで売っている安いシャンプーは、まずヤバいと思って間違いない。シャンプーを使うにしても強い成分が入ってない製品を選びたい。
肌が弱い人におすすめしたい
湯シャンをおすすめしている人のなかには、アトピー体質などもともと肌が弱い人も多い。敏感肌の人はシャンプーで肌の調子が悪くなっている可能性がある。
また若いときは脂ギッシュでも、歳を取ると肌がカサカサになってくる。昔のようにシャンプーすると、かえって肌が乾燥してしまう場合もある。
私も10代の頃に比べると、潤いが無くなってきたなあと感じる。アラサー・アラフォー世代には湯シャンでちょうどいいんじゃなかろうか。
湯シャンの正しいやり方
そこで注目されている湯シャンだが、やり方が間違っているとよけいにひどくなりかねない。とくに初めての湯シャンのときは、手順を守ってやるのがトラブルを減らすコツだ。
以下から、私がいつもやっている方法を見ていきたい↓
1.洗う前に髪をブラッシング
髪を洗う前に、くしで髪の汚れを落とす。とくにロングヘアの人は、毛先まで念入りにブラッシングしたい。
皮脂は毎日溜まるし、外を出歩くうち髪にはホコリなどがつく。お湯だけだとこうした汚れを落としきれず、ニオイやかゆみなどを引き起こしかねない。
ブラシは使いやすければ、安いものでいい。私が使っているのは100円ショップのクシだ↓
湯シャン用のクシやブラシは、なるべく丸洗いできるものがいい。湯シャンだと皮脂などがブラシに付くので、マメに洗うことが欠かせない。
柄が木のブラシだと、洗ううちに傷む可能性が高い。プラスチックや樹脂製の方が、湯シャンには向いているだろう。
2.髪を洗う前に湯船に浸かる
湯シャンは髪を洗うというより頭皮を洗うことがメインだ。あらかじめ湯船に浸かって毛穴を全開にした方が、頭皮の汚れも落ちやすい。
できれば10分以上、顔が汗ばむくらいまで浸かりたい。半身浴など長風呂しやすいスタイルもおすすめだ。
長風呂が苦手でカラスの行水な私は、よく音楽を聞いていた。詳しくはこちら⇒お風呂で音楽を楽しむなら絶対これ。おすすめの高音質音楽プレーヤーを紹介します。
今の我が家にはシャワーしかないので、湯船で毛穴を開く方法が使えなくなった。代わりにブラッシングを念入りにしたり、熱めのシャワーで身体全体を暖めることが欠かせない。
3.37~40℃くらいのシャワーで流しながら洗う
準備を整えたらいよいよ髪を洗う。やり方はこんな感じ↓
・40℃くらいのシャワーで頭を流す
・頭を流しつつ、指の腹で頭皮をマッサージするように洗う
・生え際や頭の後ろなども念入りに
ここは多少時間をかけても、念入りに洗いたい。よぶんな皮脂が残ると、ニオイなどの原因になってしまう。
指でもいいのだが、頭皮を洗うブラシがあるとより便利だ。頭皮マッサージ用ブラシを使うと、指が疲れず思い切り洗える。
マッサージ用ブラシも、100円ショップのもので十分だ。私が以前使っていたブラシはこちら↓
やはり丸洗いできるタイプだと手入れが楽だ。シリコン製のブラシが使いやすい。
4.髪を乾かす
髪を乾かすときも、頭皮や髪が傷みやすい。私はいつも、
・念入りにタオルドライ
・低温ドライヤーで乾かす
という順番で乾かしている。
タオルドライをするときはゴシゴシせず、髪を押さえつけるようにしている。何度か繰り返すと、それだけでも髪は乾くものだ。
タオルドライの後で使っている低温ドライヤーはこちら⇒髪の毛のケアと電気代節約を考えた結果、低温エコドライヤーにたどり着いた話
低温ドライヤーを使っているのは、ドライヤーの熱が髪に悪いと聞いたことがあるからだ。髪のタンパク質は熱に弱く、いったん熱で受けたダメージは回復できないのだという。
髪がパサパサな人は、ドライヤーを当てすぎている可能性もある。ドライヤーを使うときは、なるべく頭から離すのがいいかと思う。
湯シャンのメリット&デメリット
湯シャンは髪にいいと言うが、実際のところはどうなのか?湯シャンを続けて感じたメリット&デメリットを紹介したい↓
メリット1.とにかく楽
最初でもいったが、湯シャンにしてから髪を洗うのが楽になった。ただお湯で流しつつ、ブラシでゴシゴシやるだけで済むのだ。
シャンプーやリンスを念入りに洗い流さなくていいから、時間もかからない。湯シャンのおかげで、10分は時短になっているんじゃなかろうか。
メリット2.いつでも頭を洗える
夏場などは汗をかくと、夜じゃなくてもシャワーを浴びたくなる。が、そのつどシャンプーやリンスをするのはめんどくさかった。湯シャンはその点お湯だけなので、いつでも気軽に洗える。
マメな人なら「シャンプーくらいしようや」というだろうが、ズボラにはハードルが高いのだ。めんどくさがりが清潔を保つには、湯シャンは便利な方法だ。
メリット3.シャンプー&リンス代の節約
湯シャンにかかるのは、水道&ガス代だけだ。シャンプーやリンス代がゼロになるのは、貧乏人にはなかなか大きい。
私は1本1,400円くらいのシャンプー&コンディショナーを使っていたので、1回2,800円の節約に。一年だと、約10,000円くらいの節約にはなっているんじゃなかろうか。
デメリット1.髪のサラサラ感はない
髪のサラサラ感などは、コンディショナーを使っていた頃の方がよかったと思う。そこまでゴワゴワもしないが、サラサラ・ツヤツヤの美髪には程遠い。髪にこだわるなら、やはりシャンプーやリンスなど手を加えた方がいい。
しかしサラサラ感がなくとも不便はない。もともと美容に興味がない人間としては、美髪じゃなくても別に構わないものだ。
湯シャンの疑問に答えます
頭皮のニオイやかゆみは大丈夫?シャンプーは使えないの?など、湯シャンを始めるときの疑問にもできるだけ答えてみたい↓
ニオイはどう?
湯シャンを始めたころから、ニオイなどのトラブルはなしだ。家族にも嫌な顔をされたことはないので、多分大丈夫なんだろう。
たまに自分でもチェックしてみるが、ひどい臭いがしたことはない。しっかり頭皮を落とせていれば、そこまで臭うこともない。
髪はきれいになった?
これはデメリットの部分でも言ったが、そこまで美髪効果があるものじゃない。髪のダメージは治るが、それ以上美しくはならないようだ。
もともとがパッサパサのダメージヘアなら、プラスマイナスゼロの髪に戻るだろう。そこからさらに潤ツヤ髪を目指すなら、湯シャンからいいシャンプー&リンスに切り換えた方がいい。
くせっ毛とかは治る?
湯シャン前も湯シャン後も、私は相変わらずくせっ毛だ。髪が伸びるとクセが出てくるので、マメなカットは欠かせない。
くせっ毛は毛穴がもともと曲がっているなど、生まれつきの要素も強いらしい。おそらく私のくせっ毛は、どんなに気を遣っても直らないものなんだろう。くせ毛を治すなら乾燥を防ぐためのオイルなど、+αの対策もしたい。
薄毛は治る?
薄毛が治るという話もあるが、私自身は実感がない。頭皮のダメージが薄毛の原因になっているなら、多少はいい効果があるかもしれない。
薄毛の原因は、遺伝・生活習慣・老化など、色々なものが原因となって起こる。これを湯シャンだけでなんとかしようというのは、ちょっと無理があるんじゃなかろうか。
美容院に行ったときはどうしてる?
美容院に行ったときは、普通にシャンプーをしてもらっていた。そのときも湯シャンはバレなかったので、髪が変になっているということはないと思っている。
美容院で使うようなシャンプーは髪に優しいものが多いから、そこまで湯シャンに影響はないはずだ。たまのシャンプーならば頭皮に大ダメージがでることもないだろう。
湯シャンで困ったときは?
正しいやり方でも、トラブルが起きてしまうかもしれない。以下から、湯シャンで困ったときの対処法をみていく↓
髪が乾きにくいんだけど?
湯シャンを始めたばかりのときは、髪を乾かすのに時間がかかったりする。これはリンスに入っているシリコンなど、髪に残っているよけいな成分のせいだ。
1~2週間くらい湯シャンを続けていると、髪に残っている成分も落ちてくる。そうすれば、いつものように髪も乾くようになる。
髪がゴワゴワしてきた
シリコンが落ちると、ダメージを受けた髪がむき出しになる。湯シャンで髪がゴワゴワするのは、それだけ傷んでいたということだろう。
シリコンはもともと、髪の傷んだ部分を保護するためのものだ。コンディショナーなどを使って指通りがよくなるのは、そのなかのシリコンが髪をカバーしてくれていたからといえる。
髪や頭皮ダメージも、湯シャンを続けるうちに回復してくる。肌が生まれ変わるまでには1~2ヶ月かかるというから、そのあいだは諦めずに湯シャンを続けてみてほしい。
髪がよけいにベトつく……
湯シャンを始めたばかりの頃は、頭皮のよぶんな皮脂が残りやすい。そのせいで、髪がベトつくように感じてしまう。
だが湯シャンを続ければ、頭皮も皮脂をよけいに出さなくなる。やはり1~2週間は、様子を見たいところだ。
いきなり完全湯シャンにせず、1日おきに湯シャンするなど少しずつなれていくのもいい。湯シャンの翌日髪がベトつく人は、無理せず切り替えていくのが安全だ。
それでも髪のベトベトが収まらないのは、もともと肌が脂っぽいせいかもしれない。オイリー肌の人は、しっかりシャンプーで洗う方がいい。
フケ・かゆみが止まらない
正しいやり方でもフケやかゆみが出てしまうのは、湯シャンが体質に合ってない可能性が高い。無理に湯シャンを続けず、刺激の少ないシャンプーに切り替えてみてほしい。
「塩シャンプー」「重曹シャンプー」など、シャンプーに頼らない洗い方は色々ある。この辺りは、自分に合うものを地道に探すしかない気がする。
スタイリング剤を使ってるけど大丈夫?
さすがに湯シャンでは、スタイリング剤などは落としきれない。なにかを髪につけた日は、しっかりシャンプーすることをおすすめしたい。
しかし髪染めやスタイリング剤も、使い過ぎれば髪が傷む。頭皮のことを考えるなら、できるだけ何も使わない方がいい。
賛否両論ある湯シャンだが、私は湯シャンにしてよかった。シンプルで楽な暮らしをしたいカレジョにとって、湯シャンは相性ピッタリだった。
もし湯シャンを試すときは、参考にしてもらえれば幸いだ。