弱小在宅ライターの30代・枯れ女。ミニマリスト生活をしながら節約と断捨離を頑張る、七転八起な日々をつづります

家出したい成人は要チェック。「お母さん、娘をやめていいですか?」感想。

公開日:2017.02.11 最終更新日:2017.03.12

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「お母さん、娘をやめていいですか?」5話の感想です。今まで一見平穏だった早瀬家が、大きな曲がり角を迎えました。

家出しようかどうか、迷っている」。そんな「成人を迎えた子供」は、チェックして欲しい内容でした。

母・顕子のラスボス感がハンパない

今までも十分怖かったのですが、5話目にして母・顕子の驚異はますますパワーアップ。まさに「ラスボス」の風格すら漂い始めました。

特にヤバいと感じたのは、ドラマ冒頭。太一に泣き付いているのを、太一の先輩・工務店の真紀に見られたシーンです。

見られたことに気付いた顕子の目付きを見たとき、怪談噺によく出てくる「見ぃたぁなぁー」がとっさに思い浮かびました。

その後も、

・太一の方から抱きついてきたと美月に偽情報を吹き込む

・新居が焦げ臭いとの誤報流して、太一と美月を誘い出す

など、嘘八百を並べ立てて美月の自立を全力で妨害。優しかった母親はいつしか、息を吸うように嘘をつく存在と化しました。

しかしこれはまだ、「顕子・第3形態」ていどかと思います。多分この後、「第4形態」「最終形態」へと変貌していくんじゃないでしょうか。

(私が以前ボヤいた「親友・黒幕説」はほぼなくなって安心しました。その話はこちら⇒罪悪感を感じるという罠。「お母さん、娘をやめていいですか?」感想。

「理想の家族」を止めれば楽になる

印象的だったのは、娘・美月が父に言った「お母さんは無理だよ」という言葉です。たった一言ですが、家族問題を解消する大事な要素が詰め込まれていると思います。

「問題のある家族」と理解し合おうとするから、余計に泥沼化する。それを止めるには、家族を説得するのを止めることです。

問題のある家族には、「問題自体をないものとして扱う」という傾向があります。問題は避けつつ、最優先なのはとにかく平穏にやり過ごすことです。

家族全員が問題に気付いていない間は、これでも家族は機能します。が、美月のように「問題に気付いた家族」にとっては、途端に居心地の悪い場所になるのです。

「問題に気付いた家族」は、当然ながら「これっておかしくない?」と声を上げ始めます。しかし、長年続いていた「暗黙のルール」を崩すのは簡単じゃありません。

早瀬家の場合、「仲良し母娘」というのがそのルール。早瀬家がゴタゴタするのも、美月がこのルールを破ろうとしているからです。

本当なら母親の顕子が美月の意見を受け入れて、過干渉を止めるのが理想の形。しかし問題のある親が、子供の意見に納得するということはほぼありません。

美月はこれまでの母親とのやり取りから、そのことを悟りました。だからこそ、「黙って距離をとる=家族を止める」という道を選んだんだと思います。

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家族を壊す覚悟はあるか?

が、「家を出る」という選択肢も、楽じゃありませんでした。美月が心配した通り、顕子の猛反発に合います。

美月が家を出たことに対して、「卑怯だ」「裏切りだ」と大泣きする母・顕子。娘が死んだのかというくらいの混乱っぷりです。

もしかしたら、「これはドラマの演出だから大げさにしてるんだ」と思うかもしれません。が、これは半分ノンフィクションです。

問題のある家族から抜け出すのは、「単に独立する」のとはワケが違います。家族がいなくなることは、それまで保ってきたバランスが崩れることだからです。

今までギリギリのバランスで、問題を上手く避けてきた家族。バランスが変わって問題が表に出てくる事態は、何としても止めねばならないのです。

バランスを保つことで顕子が避けてきた問題は、やはり「自分自身のこと」でしょうか。母親にかけられた「だめな子」という呪いに、未だに顕子は縛り付けられたままです。

親ときに、子供に「呪い」をかけます。その話はこちら⇒成人に親の許可は必要ない。「お母さん、娘をやめていいですか?」感想。

娘を支配している間は、呪いのことも考えずに済みました。しかし娘が家出したことで、顕子はこれから一人でこの呪いと向き合わねばなりません。

顕子が問題を見て見ぬふりをしてきたのは、一種の「防衛本能」とも言えます。そうしないと、自分の心が壊れてまともに生きられなくなるからです。

しかしこれは、あくまで「子供の頃」の話。大人になった今では、全く不要な防衛です。むしろ娘の美月にとっては、害でしかありません。

もう自分は子供じゃないし、自分をダメ呼ばわりした母親もこの世にはいない。顕子はそのことを自覚して、前に進むときが来ているんじゃないかと思います。

父の威厳を見せるときが来た

そして、今週の父・浩司。だんだん父親らしさがにじみ出てきました。

美月が家を出た今、顕子と向かい合えるのは父親の浩司のみ。「美月はお前じゃないんだ」と言い放つ姿は、今までのなかで一番父親の威厳があったんじゃないでしょうか。

流石に父親一人で「ラスボス・顕子」を食い止めるのは難しいと思いますが、立派な戦力の一員です。第1話のアウトサイダーっぷりからは、想像もつかない成長を遂げました。

今のところの浩司の弱点は、「会社でリストラされかけてる」ということ。多分ここを突かれたら、何も言い返せません。

しかしそんななかでも起死回生を狙って、商品の企画書を持って上司に直談判。この努力が報われたら、大黒柱としての自信も回復するはずです。

そうなったら、混乱する顕子を受け止められるくらいの包容力も出てくるんじゃないでしょうか。これは期待です。

残り3話、果たして顕子はどんな奇策に出てくるのか?そして美月は、それをどう乗り越えるのか?ますます目が離せません。

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