山月記の暗唱で文章力はアップするか?~7月の1ヶ月チャレンジ~

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興味のあることを実践してみる1ヶ月チャレンジ7月中島敦氏の「山月記」の暗唱に挑戦しました。

文章力アップには良い日本語に触れるのが良いと聞き、早速始めてみた暗唱。果たして、どれほどの効果があるのでしょうか。

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山月記とは?

山月記は学校の教科書にも載るくらいの小説なので、読んだことがある人も多いと思います。中国の説話「人虎伝」をモチーフとした、中島敦氏の代表作です。

虎となってしまった秀才・李徴の独白を中心に話は進みます。小説ながら文章のリズムがとても良く、朗読CDもいくつもの企業から発売されています。

以下、あらすじをザクッと見てみます。

あらすじ

秀才・李徴は役人の地位に満足できず詩人を志すが、あえなく挫折。その後の屈辱的な生活に耐え切れず、行方知れずとなります。

その1年後、かつて李徴の親友であった袁傪は、森のなかで虎と成り果てた李徴と再開。草むらに隠れた李徴と、しばし言葉をかわします。その中で李徴が虎となった理由や、現在の李徴の苦悩などが語られます。

やがて李徴は「虎に返るときが来た」と袁傪に別れを告げます。そして最後、袁傪が再び自分と会おうという気を起こさせないため、虎としての自分の姿を袁傪に見せた後、再び森のなかへ姿を消します。

オーディオで聴くと覚えやすかった

本文の暗唱は、オーディオを聴く方法をメインで採用。山月記は短編小説なので、最初から最後まで通しで聴いても20分ていどで終わります。

私が聴いていたのは1997年に出た、江守徹さんが朗読しているCDです。程よい低音と静かな語り口で、とても聴きやすい内容でした。

音を聴いて覚える方法は、「寝たまんまヨガ」でも実践していました⇒不眠症の症状を改善して寝不足を解消するには、寝たまんまがヨガが効果てきめん

最初は「青空文庫」の山月記をスマホにダウンロードして読んでいたのですが、スマホ画面で文章を読むと目が疲れてきます。おそらく、ディスプレイのバックライトのせいです。

ブルーライトは目が疲れやすく、睡眠リズムが乱れる原因ともなります⇒睡眠不足を解消する、6つの対処方法。眠りの質を上げるためのポイントとは?

その点オーディオなら目の負担も減り、ほかの作業をしながらでも聴けます。私はお風呂上がり、ヨガをやるとき一緒に聴いていました。

最初はただひたすら、朗読を聞き流します。何日かすると、ところどころ暗記しているフレーズが出てくるように。今度は、その前後の文脈に注意して聴きます。

これを繰り返すと、だんだんと暗記の範囲が広がっていきます。暗記した文章が増えてきたら、ナレーションに合わせて実際に口を動かしてみます。

最初は合わせようとしても、チョコチョコ間違えます。またそこを意識すると、確実に覚えている場所が増えていきました。

暗唱の成果

1日1回、每日朗読を聴くこと1ヶ月。正直なところ、「文章力が目に見えてアップした!」という実感はありません。やはり1ヶ月やそこらでは、まだまだ成果はでないようです。

それでも文章の暗記は、100%無駄ではなかったと思います。聴けば聴いた分だけ、自分の身になると実感しています。

頭の中で自動再生

今では頭の中に、自然と山月記の1節が浮かぶように。朝起きたときや散歩をしているときなど、脳がややボンヤリ気味のときに朗読の声が響いてきます。

このボンヤリ状態の脳は、デフォルトモードネットワークとも呼ばれています⇒ボーッとすると脳トレに効果的?デフォルトモードネットワークの簡単な実践方法

お気に入りの歌のフレーズも、何度も聴くと頭の中で止まらなくなることがあります。これは音楽にかぎらず、「聴けるもの」全般に言えることでした。

頭の中で自動再生されるまでには、大体1週間~10日くらいかかります。文章の一部でも自動再生がかかれば、全体を覚えるのは案外難しくありません。

ここまで来ると、1~2日聴くのを休んでも忘れません。何か暗記したいときは、最初の2週間くらいまでは集中して聴くのが効果的だと思います。

アニソンの歌詞が気になるように

山月記のせいかどうかは分かりませんが、今までお気に入りだったアニソンの歌詞が妙に引っかかるように感じます。どうも歌詞のキャッチーさに、違和感を覚えているようです。

全てのアニソンに違和感があるワケではないので、基準はかなり曖昧です。しかし山月記を聴き続けて、私の中で日本語に対する意識が変わったのは確かだと思います。

英語にも使えるか?

この音読をひたすら聴く方法は、私にとっては効果的だと分かりました。これは文章の暗記だけでなく、英語の勉強にも使えるのではと期待しています。

英語のできるお隣さんに勉強の秘訣を聞いたところ、「同じ文章を何回も聞いて暗記すること」とアドバイスされました。やはり何度何度も聴くのは、脳に情報を刻みつけるには良い方法なのだと思います。

我が家にもしばらく聴いていない英語CDがまだ何枚かあるので、ぜひ暗記にチャレンジしてみたいです。今まで何度も挫折してきましたが、山月記の暗唱で良いヒントを得ることができました。

8月のチャレンジ

小説の暗記は、やればやるほど身につくので楽しいです。山月記もたまに聴きつつ、暗唱できる作品をもっと増やしていこうと思います。

8月の1ヶ月チャレンジは、「爪の噛み癖をなおす」です。これは子供の頃からずっと続く悪いクセなので、気合を入れて取り組みます。

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Posted by yayoi