弱小在宅ライターの30代・枯れ女。ミニマリスト生活をしながら節約と断捨離を頑張る、七転八起な日々をつづります

「990円のジーンズがつくられるのはなぜ?」感想。女性の労働問題を分かりやすく解説。

公開日:2016.10.14

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ファストファッションに関わる女性労働問題を取り上げた、「990円のジーンズがつくられるのはなぜ?」感想です。

ファッション問題は今や地球規模にまで広がり、その内情も複雑。それらを中高生向けに、とても分かりやすく解説しています。

この本を読むと、安い洋服を見るたびにバングラデシュの女性のことが頭に浮かぶようになります。格安ファッションの問題に目を向けるきっかけをくれる、非情に大事な1冊です。

女性の労働がメインの1冊

本の中ではファッションそのものよりも、その裏で働く人々や、労働環境を取り巻く問題をメインに扱っています。

「ファストファッションを作っている人は、どんな暮らしをしているのか?」

「バングラデシュがどんな国か、馴染みがない」

ファストファッションが大好きな人でも、その裏で働く人や作られた国についてはあまり知らないと思います。そんな疑問についても、著者の長田先生が見たままを分かりやすく書いてくれています。

労働問題については、私が先日読んだ「ファストファッション」でも一部取り上げられています。しかしこちらは、あくまでファッションの方がメイン。自分と服との付き合い方に焦点が当てられています。

「ファストファッション~クローゼットの中の憂鬱~」感想はこちら⇒「ファストファッション~クローゼットの中の憂鬱~」感想。安い洋服は正しいか?

私自身がファストファッション問題を考えるときは、その裏の労働問題や環境問題に注目することが多いです。そういう点では、今回の「990円」は私が知りたい問題がメインで書かれていました。

「ファストファッション」も面白い本ですが、翻訳した文章は少々難しいです。その点、「990円」は日本人向けに書かれた本なのでとっつきやすいと感じました。

「ファストファッション」を読んで分からなかった点も、「990円」を読んだ後だと「そういうことだったのか」と合点がいきます。これから読む人には、「990円」→「ファストファッション」の順番がおすすめです。

ラナ・プラザの後はどうなった?

「990円」の中で特に参考になったのは、「ラナ・プラザの崩落事故」に関する文章です。

ラナ・プラザの事故は、ネット記事などで映画「THE TRUE COST」である程度は知っていました。が、事故の後の処理や企業の対応については、まだ曖昧だったのです。

バングラデシュのファッション工場ビルが崩れ、犠牲者1,000人を出した最悪の事故です。こちらでも詳しく書いています⇒安くておしゃれなファストファッションの裏側にある問題点とは?

この事故をきっかけに、服を作る途上国と大手アパレル企業との歪んだ関係が明らかになりました。安すぎる賃金や働く環境の悪さ、不当な労働者いじめなど、途上国の問題に企業は目をつぶっていたのです。

多くのファストファッション企業は、ラナ・プラザの事故後「問題解決に取り組む」と表明。しかし実際は、労働者の環境はほとんど改善されていないのです。

事故の直後、労働者の賃金アップのために「値上げを検討する」と発表した企業もあります。しかし具体的な金額や日時は、未だハッキリしていません。

むしろ労働環境の悪い工場は、企業から一方的に契約を打ち切られたといいます。しかしこれでは、工場で働く人たちが路頭に迷うだけです。問題の根本的な解決にはなっていません。

おそらくは「工場の環境を良くするより、切り捨てたほうが楽」ということなんだと思います。「改善する」とは言いつつも、やはり手間やお金はかけたくないのが企業の本音のようです。

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服を買う側の私たちにできることは?

長田先生は、「安い服を買わないことは、より労働者の女性を苦しめるだけだ」と言っています。ならば、私たちにできることは何があるのでしょうか。

問題にもっと興味を持つ

まずは、問題にもっと興味をもつことだと思います。興味を持たないことには、「じゃあどうすれば良いのか?」と考えることもできないからです。

興味を持つ取っかかりとしては、

・服が作られた国のことを調べる

・ファストファッションの問題を取り上げた作品に触れる

などが挙げられていました。

私個人としては、映画「THE TRUE COST」を観るのが手軽で分かりやすいかと思います。視覚で訴える映像のインパクトは、やはり大きいです。

「THE TRUE COST」のレビューはこちら⇒「THE TRUE COST~ファストファッション 真の代償~」感想。安い服の裏側とは?

エシカルファッションを買う

かくいう私も実践できてはいませんが、フェアトレード商品などの「エシカルファッション」を買うのはとても効果的な手です。これが一番、「労働者の賃金アップ」につながることだと思います。

エシカルファッションについてはこちらでも書いています⇒ミニマリスト的、洋服との付き合い方。地球環境にやさしいエシカルファッションとは?

私は、洋服を格安のアウトレット通販で買うのが大好きです。が、次に服を買うときは、エシカルファッションのブランドをもっと調べてみようと思います。

(次に服を買うのが、いつになるか分かりませんが……)

世の中に対して発信する

個人で参加するだけでなく、広く世の中にも発信してみる。これは、もっと大きな「世間」を動かすきっかけになります。

世間が動けば、時流に敏感な企業も動きます。「ファストファッションではもう儲からない」と企業に思わせられれば、問題解決のスピードは大幅にアップするのではないでしょうか。

私は終わった後に知りましたが、4月24日の「ファッション・レボリューション・デー」というものがあります。こちらはSNSアカウントがあれば参加可能。普段は情報発信しない人も、気軽に取り組めます。

「なんでファストファッションはこんなに安いのか?」。そんな疑問を持った全ての人に読んでもらいたい本です。

なんてことはないTシャツやジーンズの裏には、何十人もの女性労働者の働きがある。ときには、クローゼットの中の服の裏側に思いを馳せることも必要かもしれません。

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在宅ライターとして働く、30代の枯れ女。去年の年収は60万円、格差と貧困の時代の申し子です。節約と断捨離を頑張る、七転八起な日々をつづっています。ミニマリスト生活を日々実践中です。
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